大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「P源さん超韋駄天LIGHT」
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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
#185
今週の紹介機種は「P大工の源さん超韋駄天LIGHT」
4月4日導入開始予定
メーカー:三洋
目標20,000台予定
国内でも医療従事者へのワクチン接種が始まり、withコロナ時代の第2段階へと突入し始めた。そんな中、パチンコ業界といえば、距離を置いたまま戻らない層や遊技頻度と時間が極端に減少した層がユーザーの大半を占め、動向・業績ともに大きな変化が起きた。
遊技時間の減少に伴い、副次的な変化も起きている。ニーズに適したスペックとして出玉速度を求める傾向が強くなっていることだ。業界に身を置く者なら説明するまでもないだろうが、「超韋駄天」が市場を大きく作り変えたことで「慶次漆黒」のような時間が掛かるタイプのニーズが以前と比較して下がっているのは明白だ。
そんな出玉速度トレンドを牽引する「超韋駄天」のライトverがリリース開始される。ハイミドル帯が中心のトレンドであるが、確率帯問わず出玉速度へのニーズが高まるのか、要注目だ!
スペック
本機はいまだ人気衰えぬ「超韋駄天」のゲーム性はそのままに、大当り確率が約1/129.5へと変更されている。LIGHTというものの、実際のところSISなどの区分上はライトミドル帯だ。
確率と出玉以外は大きく変わらないが、今一度ハイミドルスペックと比較しながら詳細を確認してみよう。
基本スペック | ||
LIGHT | ハイミドル | |
RUSHタイプ | 2種抽選4回転の超ショート擬似ST | |
通常時確率 | 約1/129.5 | 約1/318.1 |
突入率 | 50.1% | 60.2% |
RUSH中実質確率 | 約1/2.15 | 約1/2.06 |
継続率 | 約91.81% | 約92.99% |
期待連荘回数 | 約11.2回 | 約14.3回 |
初当り時メイン出玉 | 約240個 | 約660個 |
RUSH中MAX出玉 | 約720個 | 約990個 |
MAX出玉振り分け | 約10% | 約20% |
RUSH中MIN出玉 | 約240個 | 約330個 |
時速出玉 | 約24600個 | 約36500個 |
遊タイム | 非搭載 |
大当り振り分け | ||||
特図 | ラウンド数 | 出玉(払出) | 終了後状態 | 振分 |
特図1 | 9R | 約720個 | 時短3+残保留1回 | 0.2%(1/65536の小当り当選時) |
3R | 約240個 | 時短3+残保留1回 | 49.9% | |
3R | 約240個 | 通常転落 | 49.9% | |
特図2 | 9R | 約720個 | 時短3+残保留1回 | 10% |
3R | 約240個 | 時短3+残保留1回 | 90% |
比べてみても、出玉・突入率など諸数値が確率帯に合わせて調整されているだけで、前述したように基本の仕様を崩す事のない仕上がりになっている。
時速出玉は払出個数の差によって大きく下回っているものの、市場にある他のハイミドル機種などよりも高い性能だ。
近年、甘やライトミドルverが登場する際には時短突破型などスペック自体が変更されて登場することが多いのだが、ベース機からゲーム性は一切変えずに忠実に打感を維持していることは良い要素となるだろう。
演出
ベース機となるハイミドルとほぼ同様となっている。唯一の変更点としてあげるならば、大当り確率やRUSH振分などが異なることから、重要演出の出現率が変更されている程度だろう。
テンパイ数字ごとの法則や発展先などの組み合わせによる演出法則が多い機種であり、その法則を楽しむこと自体がユーザーに浸透してきている。もちろんその点も踏襲した仕様であり、出玉速度ニーズを牽引した最大の要素となるRUSH中の「消化時間表示」も健在!
ポイント
本機「P大工の源さん超韋駄天LIGHT」の訴求ポイントはコンテンツ&スペックとなるだろう!
コンテンツ面での考え方としては「牙狼シリーズ」と同様な立ち位置だ。というと、スペック自体が特徴の機種ということである。
つまり本作に関しては「大工の源さんシリーズ」ということよりもコンテンツ=超韋駄天スペックという事を理解した上で、「超韋駄天シリーズ」であることを含めつつ同時にスペックの訴求として、ベース機から変わらない仕様であることをアピールするのが重要だ!
注意が必要な点としては、出率性能はハイミドルとほぼ同じ仕様だが、単価性能などは当然ハイミドルの方が大きく上回ること。本機をメインに稼働させていく事は、ハイミドルverの稼働低下に繋がる可能性もあり、売上低下に繋がるリスクを考慮して遊技環境の提供をするべきだ。
ハイミドル機の稼働が落ち着きはじめているので、可能な限り〝スペックダウン〟と捉えられるような誘導になってしまう訴求や装飾は避け、ライトミドル帯での回遊を中心に意識した運用を。特にライトユーザー層からの単価上昇を目指す事が業績向上に繋がるだろう。