大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「P緋弾のアリア〜緋弾覚醒編〜」

2021.03.01 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
#184


今週の紹介機種は「P緋弾のアリア〜緋弾覚醒編〜」
3月21日導入開始予定
メーカー:藤商事
目標7,000台予定


業界内における萌えコンテンツの代表格ともいえる「緋弾のアリア」シリーズの最新作がリリース開始!

「AA」は一定の業績を残したとも言えるが、前作「Ⅲ」はシリーズでは類を見ない程、あまり目立たず市場から姿を消した……。そんな「アリア」シリーズだが、最新作は原点回帰で〝打ちやすさ〟を実現しつつ、〝特化モード〟を搭載した新システムで萌え代表格への返り咲きを目指す!

ナンバリングされていない機種名などには意図的なものも感じるが、高稼働に期待したい!

 

スペック


本機は大当り確率約1/199.1の1種2種ライトミドルだが、右打ち中に新システムが搭載された特殊スペックだ。

基本スペック
RUSHタイプ 普通図柄抽選(ストック)タイプ
通常時大当り確率 約1/199.1
特図2実質大当り確率(小当り含) 約1/1
普通図柄確率(右打ち) 約1/73
普図当選時ロング開放発生確率 通常大当り後:約32.3%・RUSH中:約100%
初当り時RUSH突入率(ヘソ) 約50%
RUSH継続率(平均) 約80%
特図1出玉 ALL約390個
特図2MAX出玉 ALL約1300個
遊タイム詳細 通常499回転・普図時短100回

 

大当り振分
  ラウンド数 出玉(払出) 状態移行 振分
特図1 3R 約390個 普図時短100回(RUSH) 50%
3R 約390個 普図時短50回(ロング開放低確) 50%
特図2小当り 10R 約1300個 普図時短100回(RUSH)+α 50%
3R 約390個 普図時短100回(RUSH)+α 50%
特図2図柄揃い 10R 約1300個 普図時短100回(RUSH)+α 100%

上記のスペック表だけを見ても、RUSHの仕様がわかりづらいだろう。本機は右打中が特殊な仕様になっており、まずフローの理解が必要だ。

右打のメイン抽選は一般的な特図2の変動ではなく、特図2を貯めるために普通図柄(スルー)抽選で電チュー開放を目指すことがメインだ。普通図柄に当選すると特図2電チューが開放され、入賞させる事が出来れば特図2での小当り&大当り抽選が始まり実質大当りとなる。

本機の時短は普図の作動回数で管理されており、当選確率は約1/73。だが、電チュー開放にはショートとロングの2つの開放パターンがあり、通常大当り後は当選時の約30%、RUSH中は100%がロング開放となる。ショート開放は電チュー作動が約0.68秒となるので、入賞が困難な仕様。開放パターンの振分を状態で変更することにより擬似的に確変状態を作り出している。

また特図2は大当り濃厚かつ、約25%で図柄確定まで約145秒のロング変動になることがあり、その変動中にも普図抽選を受ける事が可能だ。つまり、電チュー開放に当選しロング変動が発生すれば、大当り開始まで追加で大当り濃厚のストック抽選を受けられるということ。

ストックされた特図2を放出する際にも変動時間が振分られ、その間も普図抽選を受ける事が可能であるため、再度ストック補充を狙える。特図2保留をすべて消化した後にはRUSHへ戻る仕様となり、トータルの平均継続率は約80%となっているのだ!

本機の右打は普通図柄での抽選のため、遊タイム発動までの回転数には影響しない。つまり通常(左打)499回転での発動で固定だ。

 

演出


本機最大のポイントとも言えるのが、筐体右上に設置された「インパクトアリアユニット」だ。盤面と同等クラスの大きさのボードになっており、アイキャッチ効果は抜群だろう。

藤商事製の機種ではおなじみになりつつあるハンドル上のデバイスは、アリアの持つ銃を模した「アリア・ザ・ガバメント」となっており、トリガーを引く・押し込む・回すなど様々な動作が展開される。

コンテンツの中心要素である〝萌え〟も強くなっており、キャラカスタムやRUSH演出など任意で選択する事が可能だ。

 

ポイント


本機「P緋弾のアリア~緋弾覚醒編~」の訴求ポイントはコンテンツスペックとなるだろう!

コンテンツとしては既に業界では定番となっているので、最新作である事をインパクトのある筐体と共に訴求する程度で良いだろう。

そしてスペック訴求については非常に難解なスペックであることに合わせ、遊タイム発動に関して普図抽選によるデータランプでの表示回数との相違など多くの注意が必要となるだろう。状態ごとに応じた各所の当選期待度を訴求して、遊技フローとともに熱い展開を理解させることで遊技意欲の創出に期待出来るだろう。


パチンコは総量規制に関する解釈基準の変更に伴い、MAX機時代と同等の盛り上がりに近づきつつあり、今後も高出玉性能を有した機種が、さらに続々とリリースされる予定となっている。
それはつまり、逆説的にハイミドルなどの荒い機種が中心にリリースされ始める事を意味しており、本機の様なライトミドル以下のリリースが少なくなっていく可能性を示している。

営業的にも経営的にもライトミドルの役割は非常に重要なものとなっているので、コース作りなどの整備をシッカリと今の内から取り組む事が重要だ!

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