大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「PFアイドルマスター」

2021.01.04 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
#176


今週の紹介機種は「PFアイドルマスター ミリオンライブ!」
2月8日導入開始予定
メーカー:SANKYO
目標15,000台予定


明けましておめでとうございます!

怒濤の2020年が過ぎ去りましたが、様々な問題が先延ばしにされました。そんな事もあり、2021年は良くも悪くも想定されていた内容を遥かに超える対応が必要な年となるでしょう。
様々な選択がある1年となり、その選択の1つ1つの重みも今までとは質が異なります。少しでも助力となれるように、様々な角度から情報発信をして行きたいと思う次第です!

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


さて、新年1回目の新台講座は新システムが話題の「PFアイドルマスター ミリオンライブ!」。

世間的なビッグコンテンツでありながら、2012年にパチスロ登場で業界デビューを果たして以降、シリーズ作が一切登場していない「アイドルマスターシリーズ」。ファンからも続編が待ち望まれている中、ついに遊技機第2弾となるパチンコが登場する!

原作であるゲームシリーズは多岐に渡り、現在大きな人気を誇る〝2大巨塔〟なタイトルは「シンデレラガールズ」と「ミリオンライブ!」だ。両作ともに新作ソシャゲがリリースされ、それぞれ「アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ」通称、デレステ。「アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ」通称、ミリシタの2本が多数のファンを抱えている。

今回登場するパチンコは「ミリオンライブ」の無印(=旧作ゲーム)を題材としているが、コンテンツ実績としては非常に規模が大きいものであるため、若年層の取り込みに期待したい!

スペック


そんな本機は約1/319.7のハイミドルだが、業界初のループストックを搭載した新たなシステムが特徴だ。基本的なスペックを確認してみよう。

基本スペック
RUSHタイプ 時短突破型+1種2種+1G連
特図1大当り確率 約1/319.7
特図2実質大当り確率(小当り含む) 約1/1
時短突破率(初当り時平均) 約64%
MAX出玉・比率(特図2) 約1500個・50%
MIN出玉・比率(特図2) 約450個・50%
遊タイム詳細 959回転消化・特図1時短150回

 

大当り振分
  ラウンド数 出玉(払出) 移行先状態 振分
特図1 3R 約450個 特図1時短150回 25%
3R 約450個 特図1時短100回 75%
特図2 10R 約1500個 特図2時短1回 50%
3R 約450個 特図2時短1回 22%
3R 約450個 時短ナシ(全保留消化後は特図1時短10回) 28%

本機は表面上では非常に複雑な仕様だ。通常時は他機種と同様に単純な初当りを目指すフローだが、初当り後の時短中に〝突破〟といえる条件が一般的な時短突破型と大きく異なる。

通常の突破型であれば初当り後に特図2で時短を消化し、特図2で大当りを引くことでRUSHに入るのが一般的だ。
しかし、本機では右打ち電チューが同社機「PマクロスΔ」と同じ特殊な機構を使用しており、初当り後の時短「ストックタイム」中は基本的に特図1で消化・抽選され、それとは別にスルー通過時に特図2の開放抽選も同時に行うものになっている。

つまり、本機は初当り後に特図1での時短100 or 150回の「ストックタイム」を消化する間に、スルー通過時約1/350で抽選される特図2開放を目指し、特図2保留を獲得できればRUSH突入というフローだ。時短中のスルー通過は平均350回で、RUSH突入率=特図2保留獲得率が約64%という計算。

また当然ながら特図1消化の時短中に1/319.7の大当りをする場合もあり、その際は特図1時短が再セットされ、追加で開放抽選を受ける事ができる。

特図2は約1/1で当選となり、保留がある限り1G連が継続する。かつ、大当りの振分で時短1回か時短ナシが存在し、72%の時短1回に当選すれば特図2保留を追加で1つチャージできるので実質的に72%ループを実現している。
そしてこの継続率72%は保留1つ1つが持っている。

また特図1消化の「ストックタイム」終了までに1/350を当てるたびに特図2保留を獲得でき、最大4つ貯留可能だ。つまり、72%ループのRUSH自体を最大4個ストックすることが可能なのだ。

特図2で当選した後は時短1回or時短ナシの振分だが、残保留がない場合の時短ナシ=RUSH終了時に限っては特図1の時短10回が付与される。

そして遊タイムは初当り後と同じ特図1時短「ストックタイム」突入となり当選確率の変化もない仕様。ただ、遊タイム時は特図1時短150回となるため若干のチャンスではある。

演出


原作ゲームに準拠しており、推しキャラを選択して専用演出を楽しむ事がメイン。

総勢39人のアイドルが選択でき、それぞれに専用演出が搭載されているため演出量は非常に多い。演出的には「乙女フェスティバル」に近く、基本的には楽曲リーチが中心の〝歌パチ〟となっている。

時短「ストックタイム」は、特図2保留獲得を示唆する演出がメインで、モード選択が可能。RUSHは1G連で当選を繰り返す仕様となっている事から、ライブ演出が流れるラウンド消化時間が中心だ。変動中の演出はほぼないが、当選時にギミック完成でループ確定など様々な演出法則が存在する。

ポイント


本機「Pアイドルマスターミリオンライブ!」の訴求ポイントはコンテンツスペックとなるだろう!

若年層には言わずと知れた超ビッグコンテンツであり、訴求ポイントとしては『総勢39人の専用演出搭載!』などゲーム準拠である点のアピールが効果的となるだろう。

スペックについては、非常に複雑な仕様であるため注意が必要だ。トラブルに繋がる可能性のある注意点を訴求することが重要。

注意点は2点存在する。
①本機は特図1優先消化であり、時短中に特図2保留を獲得しても大当り開始せずにストックできる。しかし、逆を言えばストックタイム中に特図2を獲得しても特図1保留が途切れてしまった時点で特図2の変動が開始されてしまい、大当り開始とストックタイム消滅という事態が発生する。ストックタイムの規定回数が終了するまでは打ち続ける必要があり、離席ができない点に注意しなければならない。逆にこの仕様を逆手に、特図2保留を4つ獲得した時点でストックタイムを強制終了させる事も可能という事になる。

②「PFマクロスΔ」とは異なり貯留時間が決められているので、ストックタイム中に特図2開放に当選しても入賞しなければ特図2の入賞パンクが発生する事になる。これは特図2継続時も同様となり、時短1回獲得時でも入賞をしなければパンクする仕様となっている。

以上のように、右打ち中の離席・止め打ちなど遊技方法次第ではパンクが発生する可能性が高い仕様になっている。トラブルを回避する為にもストックタイム中の注意点をしっかりと伝えることが重要だ。「シンフォギア」の上皿詰まりによるパンクの注意喚起と同じだ要領だ。


スペック多様化の面で期待される2種当選1/1のループ仕様は、実は本機に始まったことでなく年末の「ダイナマイトキング」も近い仕様だ。市場に投下され始めたばかりのスペックだが、すでに機械開発的に物議を醸しているという話もある。

今後、同様のスペックが多くはリリースされない可能性もあり、となればオンリーに近いスペックとなる。本機にニーズが集まり、多くのユーザーが支持してくれる事に期待したい!

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