大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「S戦国乙女3」

2020.12.28 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
#175


今週の紹介機種は「S戦国乙女3~天剣を継ぐもの~」
1月10日導入開始予定
メーカー:平和
目標6,000台予定


業界オリジナル萌え系コンテンツの金字塔ともいえる「戦国乙女シリーズ」のパチスロ最新作がリリース開始!!

現在も増産が相次ぎ絶賛稼働中となるパチンコ戦国乙女6も記憶新しいシリーズ。これまでにパチンコは6機種もリリースされているが、パチスロはナンバリング上では本機で3機種目と他コンテンツと比較しても供給を調整している事が分かるコンテンツだ。これこそが人気の秘訣とも言えるのだろう。

「剣戟」「深淵」も根強い人気で、少ない台数ながらもホール貢献をしてきたので、本機「天剣」にも同じく長期的な貢献を期待したい。

スペック


そんな本機は高純増メインATのみの天井搭載機となっている。基本情報を確認しよう。

基本スペック
設定 初当り確率 CZ突入率 出玉率
1/758.9 1/799.8 97.7%
1/648.3 1/827.8 99.0%
1/551.6 1/866.3 100.1%
1/419.8 1/943.8 104.7%
1/322.5 1/1041.6 108.5%
1/282.0 1/1099.7 112.5%

 

通常・AT仕様
50枚ベース 約51.5G
AT純増 約8.5枚
AT仕様 第一停止2色目押し
RUSH仕様 枚数管理型・特化ゾーンスタート
天井ゲーム数(モード別天井) 999G(699・399・199)
AT期待枚数(設定①) 約660枚
AT当選契機比率(設定①) ゲーム数:75%・CZ:25%
CZ期待度 下位:約30%・上位:約50%
C単価 約2.7円

本機は高純増の高TY低TS機だ。
これまでの高TY低TSな他機種は、実質CZとなるATを経由して高純増RUSHへ突入する突破型がほとんどであった。一方、本機の一番の特徴はメインATオンリーかつ天井搭載で、必ず高出玉が発生する希少な仕様。このスペックにより低TSでありながら高すぎない単価の設計となっているのだ!

モードは全4つで、設定が上昇するに連れて高モードが選択されやすく低めの天井で当選する仕様。上位CZとなる「乙女アタック」は8~15名が参戦する、お馴染みの毎キャラ抽選のCZで、キャラ勝利毎に特化ゾーンへ突入するためCZ経由での当選が大きな出玉に繋がる仕様にもなっている。

RUSHは特化ゾーンから開始され、通常時のポイント蓄積から獲得できるアイコンや「乙女アタック」経由などにより特化ゾーンの獲得枚数が向上する仕様となっている。特化ゾーンは最低15G継続し、通常リプレイで上乗せ確率を最低1/3.0からコンマ5ずつ上昇させるなど、多くの上乗せ要素を含んだ仕様となっている。

RUSH中はレア役での直乗せや特化ゾーンでの上乗せで伸ばす仕様。そして「演出失敗」「萌えカットインハズレ」「乙女アタック失敗」「特化ゾーン少枚数」などユーザーにとって不利な展開時に特別な逆転抽選が行われており、大きく出玉に連動する展開へ発展する事もある。

本機の特徴の1つとなるのが有利区間移行時。基本的に移行はRUSHの差枚数獲得直後のゲームで行われるのだが、移行直後には継続バトルが発生し、さらにバトル後の「ときめきモード」も含めると約5%でRUSHが継続するため、モード天井も相まって期待感が連続する仕様なのだ!

演出


本機は従来のアタックビジョン筐体の上部にアイキャッチとなる乙女パネルが突き出している。

シリーズ新作登場時に定番となった新規参戦の武将は、筐体上部パネルにもなっている「宮本ムサシ」。キャラボイスは早見沙織がつとめ、ファン層からの支持が高いキャスティングとなっている。

通常時はレア役によるCZ抽選とアイコン獲得に向けたポイント加算に加え、ゲーム数による前兆がメインの演出となる。RUSH中は平和の特徴であるメリハリの効いた演出となっており、特化ゾーンが中心になる。

ポイント


本機「S戦国乙女3~天剣を継ぐもの~」の訴求ポイントはコンテンツスペックとなるだろう。

コンテンツに関しては、現在も高稼働をキープ中のパチンコがあるので、パチスロ最新作である点の訴求程度で十分だろう。

スペックいついては6.0号機の中でも特徴的な仕様であるため、ポイントをシッカリ訴求する事が重要となる。まず何といっても『ATは純増8.5枚のストレートRUSHオンリー』な点であり『AT期待値600枚OVER&4つのゲーム数天井搭載』と遊技動機に繋げやすい特徴の訴求が重要だ。


今回の新台講座は、怒濤の混乱に見舞われた2020年最後の更新だ。厳しい1年ではあったものの、公的融資や規則改正による設置期限の延長、遊タイム搭載など業界にとっては前代未聞の緩和が相次いで行われた事は、生き残りにつながる良い動きも多くあった事を忘れてはならない。

2021年には延長されたX-DAYを迎える予定となっているが、試験緩和による低B機が早々にリリースされる事が決まっており、さらにはスマート遊技機による劇的な仕様変更も予定されていることだろう。
厳しい状況が続く中で、業界全体が将来を見据えて動き出している事を認識した上で、新規則機との付き合い方をシッカリ考える事が重要だ。

そんな中で、過去の栄光と目の前だけに囚われた者たちによる旧規則機のルール外使用は将来の芽を摘む危険がある。この事を業界全体が認識し、正しく行動しなければならない1年だと肝に銘じておきたい。

来年も本講座を含めた様々な場面を通して、少しでもX-DAYの対応に役立つ内容や、業界全体および各企業単位で将来の発展に役立つ情報をお届け出来ればと思う!

それでは良いお年をっ!!

SH@CK, SH@CKの新台講座, 戦国乙女3~天剣を継ぐもの~