大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「Pリゼロ」

2020.12.21 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
#174


今週の紹介機種は「P Re:ゼロから始める異世界生活」
1月10日導入開始予定
メーカー:大都
目標10,000台予定


鮮烈的かつ記録的な業界デビューを果たし、6号機として唯一無二の功績を収めた「Re:ゼロから始める異世界生活」。

パチスロのリリースから1年半以上もの月日が経ち、業界内外問わず知名度が抜群になった「リゼロシリーズ」がついにパチンコでも登場!!
現市場に蔓延する様々な不況の元を、パチスロリリース当時の様に大きく好転させてくれる事に期待したい!

 

スペック


そんな本機のスペックは約1/319.7の小当りRUSH搭載ハイミドルだ。

基本スペック
タイプ 小当りRUSH搭載ループタイプ
通常時大当り確率 約1/319.7
確変時大当り確率 約1/40.4
確変突入率・継続率 70%
小当りRUSH突入率 約59%
小当りRUSH継続率 70%
小当り確率 約1/3.9
小当り1回あたり期待値 約100個(平均純増25個/1回転)
MAX出玉比率 ※特2 1000個・50%
MIN出玉比率 ※特2 400個・50%

 

大当り振分
消化図柄 ラウンド数 出玉(払出) 状態移行 振分
特図1
右打ち含む
10R 約1000個 確変+小当りRUSH 3%
5R 約400個 確変+電サポ4〜40回 67%
5R 約400個 通常時短30回 28%
5R 約400個 通常時短330回 2%
特図2
小当りRUSH中のみ
10R 約1000個 確変+小当りRUSH 50%
5R 約400個 確変+小当りRUSH 20%
5R 約400個 通常時短30回 28%
5R 約400個 通常時短330回 2%

確変初当り時の多くは確変状態ではあるが内部的に4〜40回の振分をもつ電サポ状態へ移行し、規定回数までに大当りしなければ、電サポ終了と同時に小当りRUSHが発動する、いわゆる2段突破型だ。

このRUSH突入を司る電サポ回数は4、10、15、20、25、30、35、40回と基本的に5回転ずつの細かい振分が存在。
また、初当り後の確変「白鯨攻略戦」中の規定回数消化より前に確変大当りしてしまった場合は次回の回数振分けが優遇されたり、通常時短での引き戻し時は10回確定など、状態により複雑な振分けになっている。

小当りRUSHは一度突入してしまえば確変終了までRUSHが継続するタイプで、小当り出玉と大当たり出玉で大きなスランプを描く。

また通常大当りは14:1の割合ではあるものの、330回という超ロング時短も搭載されている。STタイプと異なり、確変終了時には必ず時短突入するループタイプであるため、15回に1回という確率としても遭遇する機会も少なくはないだろう。

演出


パチスロを踏襲してはいるものの、パチンコ専用演出も多く存在。そして今作は良い意味でメーカー色の少ない仕様となっており、純粋にコンテンツを楽しめる作りに。

小当りRUSH突入までの演出フローはパチスロのゲームフローを踏襲し、AT突入をかけた「白鯨攻略戦」が今作ではRUSH突入をかけた電サポ規定回数の突破チャレンジになっている。
規定回数消化までの残り電サポ回数が白鯨の討伐状況とリンクされている示唆演出は、パチンコとしても新鮮な見栄えに感じられる。

原作お馴染みの『死に戻り』に関しては、パチスロの復活演出よりも良く出来ているだろう。RUSHに関しては、パチスロ同様にキャラを愛でるカワイイ感じの演出になっている。

ポイント


本機「P Re:ゼロから始める異世界生活」の訴求ポイントはコンテンツスペックとなるだろう!

コンテンツに関しては言わずと知れたモノとなるものの、本機導入時期はパチスロ導入から約2年弱経過してしまっている。加えて同時期には2期アニメ2クール目が放送開始となっている事もあるので、パチンコとして『新しいコンテンツ』である事の訴求がポイントとなるだろう。

5号機撤去が進む現在、活発になっているパチスロリゼロ再導入が本機導入時期にさらに活発になると予想され、共に良い相乗効果を生むためにも、本機が最新機種としての導入である事を訴求するのが重要となる。

そしてスペックの訴求についてだが、率直にいえば大きな魅力には欠ける仕様となっている。
なのでゲーム性の中心になる「白鯨攻略戦」を演出フローと共に訴求する事が賢明だろう。


先日行われた総量計算方法見直しにも関わる事であるが、本機の様なループタイプはSTタイプと比べると見た目上のスペック数値が大きく劣るものとなってしまう。
今回の見直し内容には思う所が多々あるところだが、多くのスペックが市場にリリースされるのはユーザーにとってもホールにとっても嬉しい事だ。

管理式・メダルレスのスマート遊技機の噂が出始め、情報で商売をする輩や情報に踊らされる輩などが散見され始めている。
さらに、ここに来て経過措置への対応を分断するホールまで出て、過去・現在・未来を含めた個々の思惑が入り交じった情勢になってきた。

業界として一枚岩になれない、というのは今に始まったことではない。だが、未来の為に進み始めている歩みだけは決して止める事のない様、最低限のことは業界全体で守らなければならないだろう。

SH@CK, SH@CKの新台講座, P Re:ゼロから始める異世界生活