大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「PF.ゴルゴ13」

2020.10.12 / 連載

LINE公式アカウント限定でSH@CK氏オススメ機種の分析データを配信中。予告ナシ!再配信ナシ!今のうちにPiDEAのLINE公式アカウントに登録を!

【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
#164


今週の紹介機種は「PF.ゴルゴ13~疾風ver.~」
11月1日導入開始予定
メーカー:SANKYO
目標10,000台予定


業界にコンテンツが溢れている中でも、シリーズ作が出続けている「ゴルゴ13」の最新作がリリース開始!

本機は、言わずと知れた〝スナイパー〟の称号に相応しく一撃を有したスペックが最大の特徴となり、コロナ禍により変化したニーズ=出玉速度に特化した仕様となる!
その仕様により単価も非常に高く、使用金額が制限されて、遊技時間が短くなっている現市場の状況を好転させられる事に期待したい!

スペック


そんな本機のスペックは約1/319.6のハイミドルとなっている。基本スペックを確認してみよう。

基本スペック
タイプ 2回セットループ(1種2種)
通常時大当り確率 約1/319.6
RUSH中大当り確率 約1/1.7
RUSH仕様 継続時2回セット
RUSH継続率(期待度) 約60%
遊タイム発動条件 950回転
遊タイム回数 2種時短100回
MAX出玉 約1,500個
MAX出玉比率(特図2) 100%
SA 15.5
時速出玉(シミュレーション上) 約6万個
玉単価(市場想定) 2.2円
ベース 下限B24

 

大当り振分
  ラウンド数 出玉(払出) 状態移行 振分
特図1 2R 約300個 2種時短100回 55%
3R 約450個 2種時短100回 10%
3R 約450個 通常 35%
特図2 10R 約1,500個 時短中…通常
残保留…時短100回
100%
(残保留期待度約60%)

特図2の出玉はALL1,500個であり、さらに右打ち時の当選確率と抽選スピードから出玉速度も速い仕様である事が分かる。

フローは若干複雑で、初当りから65%で時短へ突入し、特図2抽選1/1.7に当選した段階で「BIG SNIPE3000チャレンジ」が発生する。この時、当該変動は1,500個が確定しているが、残保留1回転が1/1.7を引けているかどうか、でチャレンジの成功・失敗が演出されている。
成功時は保留連となり、2回の大当り計20Rをインターバルもほとんどなく連ねて消化でき、再度時短へ突入して再びチャレンジを繰り返すものとなる。
一方の失敗時は通常に落ちてしまうものの、これも1,500個の大当りなので、右打ちに突入すれば1回はMAX出玉を獲得できる仕様だ。

また遊タイム発動時も右打ち突入時と同様に「BIG SNIPE3000チャレンジ」へと突入する仕様となっている。

特図1の初当りから65%の振分に当選した後に、さらに約60%の保留連を成功させなければならず、他のハイミドルよりも突破がキツメの仕様となっている分、当選した後の固まった出玉と速度は他ハイミドルにはないクオリティを有しているのだ!

演出


シリーズを踏襲した作りとなっており、スペック的な演出の特徴としては初当りRUSH突入時の80%以上が2Rとなり、非当選時のほとんどが3Rとなるが、3Rの一部でRUSHへ昇格する可能性も20%ほど(全体振分10%)ある。
通常時の図柄揃いはRUSH確定の2R当選となり、特殊当りとなる3R時に通常35% or RUSH10%の何れかとなっている。

そして、メイン出玉契機の入り口となる「3000チャレンジ」演出は約120秒のジャッジ演出となり、殲滅と一撃の2つからユーザーが任意選択が可能。一撃選択時にはゴルゴの名言「10%の才能と…」の流れで当選%を上げていく演出だ。

右打ちの演出は「3000チャレンジ」以外にラウンド消化中の映像くらいであるが、大当り2セットを連続消化した後は常に出玉が出続けている状態になり、出玉演出としては強烈な仕様となっているのだ!

ポイント


本機「PF.ゴルゴ13~疾風ver.~」の訴求ポイントはスペックとなるだろう!

コンテンツに関してはSANKYO会長の肝煎りではあるものの、シリーズ過去実績よりそこまで訴求の必要性はないだろう。

本機に関してはスペック訴求の一点突破がより効果的だろう!
ポイントは「大量出玉&速度」となり、出玉は「3,000発×60%+終了時1,500発」と他機種ではあり得ない規模感!
そして速度は「超韋駄天よりも1.5倍以上早い時速6万発!?」と、とにかくアイキャッチの強いスペックを訴求する事が一番となるだろう!

さらに遊技環境の整備で注意をするべきは、出玉払出環境を整えておく事だ。出玉速度の体感を阻害する事のない様に、島設備のメンテナンスには必ず注意するべきだろう。


コロナ禍で様々な市場へ影響があり、ホールの状況は大きく変化している。ホールの取り組みとして出来る事には限りがある、という事を認識しなければならない。

現市場から減った20%の原因が「コロナ感染」「喫煙状況」「機械性能」である以上は、店舗単位で出来る事はないと分かり切っている事だろう。いつまでも年配層やスリープユーザーの掘り起こしを続けるのは、徒労に終わるリスクが高いという事だ。
だとすれば、業界20%減がデフォルトだと認識し、その20%減の市場でどう生き残るかを考えるしかない。

そして現市場では「夜稼動伸び悩み」へのアプローチが効果的である事も言うまでもないだろう。
冒頭でも触れた通りに、低迷の原因は「遊技時間の短縮」であり、これもホールで出来る事はほとんどないのが現実で、稼働を上げる事は困難だ。となれば、限られた時間の中で、制限された遊技金額の全てをベット出来る環境を提供する事がポイントとなる。
「リターンが早くて大きい」ギャンブル要素の高い環境を整える事が、売上・粗利を上げる事に繋がり、さらに競合店から稼働を引っ張る事にも繋がる可能性を秘めていると言えるだろう。

本機のような性能を有した機種の活用が現業界にとって最も必要な事と言えるだろう!

SH@CK, SH@CKの新台講座, PF.ゴルゴ13~疾風ver.~