大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「PFクイーンⅡ」

2020.09.21 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
#161


今週の紹介機種は「PF.クィーンⅡ
10月4日導入開始予定
メーカー:JB(SANKYO)
目標7,500台予定


今では希少な非液晶タイプ機で、1993年から長きにわたり続く、業界でもオンリーな存在の「フィーバークィーン」シリーズの最新作がリリース開始!

時代が進み、遊タイムまで搭載された最新作。経過措置にて定められた「1/99以下は7ヶ月延長」から惜しくも漏れてしまったシリーズ機「CRF.クィーン2018」の撤去も間近となるので、本機には補填を含めた効果に期待したい!

スペック


本機は約1/99のライトタイプ。まもなく市場から撤去されてしまう「CRF.クィーン2018」と比較しながら基本スペックを確認してみよう。

基本スペック
機種 PF.クィーンⅡ CRF.クィーン2018
タイプ 100%ST+時短
通常時大当り確率 約1/99.9 約1/106
ST中大当り確率 約1/12
電サポ振分 40回 or 100回 50回 or 100回
遊タイム発動条件 通常回転292回転 非搭載
遊タイム内容 時短100回
出玉振分 約416個 or 約1,040個 約400個 or 約1,280個
MAX出玉比率(特図1・2共通) 13% 12%
ベース 下限B25 現市場B26

 

大当り振分(特図1・2共通)
ラウンド数 出玉(払出) 電サポ回数 振分 電サポ中当選期待度
10R 約1,040個 ST8回+時短92回 13% 80.2%
4R 約416個 ST8回+時短92回 3% 80.2%
4R 約416個 ST8回+時短32回 84% 63.9%

「CRF.クィーン2018」に近い仕様となっており、確率が若干高くなった代わりに時短回数と出玉が抑えられている。ただし遊タイムを搭載しているので、スペック性能としては遜色ないと言える。

本機は100%STとなっている事から遊タイムの発動回転数は状況に左右されず、前日からの据え置きなど以外ではデータランプ上では300回転一律で発動するようになっている。そして遊タイムも100回のみであり、当選率は約63.4%と濃厚とまではいかない程度の内容だ。あくまでオマケの救済であり、遊タイムにより通常のゲーム性が壊れてしまうような事はない。

演出


シリーズを踏襲しており、通常時は任意で選択可能な2つのモードにより演出バランスの変更が可能。

お馴染みの予告に加えて、図柄停止・音・枠フラッシュなどの新規演出も増えている。

リーチ演出もシンプルな作りでありながら、歴代シリーズでの法則と異なる動きをした際には当選濃厚となるような新規演出が増えており、ついに全回転も搭載された!

ポイント


本機「PF.クィーンⅡ」の訴求ポイントはコンテンツ&スペックとなるだろう!

コンテンツ面に関しては、名も知れたシリーズなので『シリーズ最新作』が伝わる訴求が重要だ。これは本機に限った事ではないが、新台入替で告知する内容が麻痺して違和感を生み出すホールが多くなり過ぎていると感じる。

コンテンツ業界とは言え、1つのシリーズに対して市場の設置機種はおおむね1機種が当り前だった時代から、現在ではパチンコ・パチスロ共にシリーズ作が同時設置されるのが当たり前となっている。
そんな中で、新規則以降に反して旧台の再導入が進んでいることから、区別のつき難い広告などが散見されている。当然シリーズ機である以上は同じキャラを使用することが多くなるため、視覚に訴えかけるには筐体などによって〝シリーズのどれか〟を認識させる努力が必要となる!

本機においても、市場にシリーズ機が多く残存しているので、最新作の導入訴求には十分に注意をするべきだろう。

そしてスペックにおいても、シリーズ機との比較程度にしておき、昨今の複雑なスペックと思われない事に注力すべきだ!


市場では遊タイムの〝ありかた〟も見えてきて、メーカーも様々な仕様を練り直す時期へと突入する事だろう。

20年末の撤去機について、わずかな期間ではあるものの21年1月11日までの経過措置延長が先日に承認された。大きな効果が期待出来る延長が決まり、ホールの要望が実現されやすい流れが出来ているように感じる。

これも休業しかり、自主撤去しかり、一部を除く多くのホールがルールを守ってきた背景があるからこそなのだろう。

一部の逸脱したホールがいまだ営業出来ている背後には、ルールを厳守している多くのホールがいて、そのおかげである事はもちろん、今後もホール中心とした業界にする為にも逸脱した行為に対して真摯に向き合っていく事が重要となるだろう!

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