大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「S対魔導学園35試験小隊」

2020.08.24 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
#157


今週の紹介機種は「S対魔導学園35試験小隊
9月6日導入開始予定
メーカー:オリンピア
目標3,000台予定


いよいよ管理遊技機の持ち込みテストが開始され、本格的な申請が10月から予定されているという現状ながら、それに先立つ6.1号機の適合率は非常に低い推移となっている。その影響によりスロットの新機種供給が不足状態となり、義務付けられている高射幸性機の撤去分すら賄えないような供給状態となっており、毎月15%目処の撤去に手が回らないのは仕方ないとさえ感じる状況となっている。

そんな中で台数的にも希少なパチスロ新機種となる本機は、先週の「Sはーです」同様に6.0号機ATでありながら6.1号機ATに期待されているベースカットを実現した機種となっている!

スペック


そんな本機は低純増AT機となっており、基本情報は以下。

基本スペック
設定 通常中CZ RUSH確率 RUSH中CZ 出率
1/263 1/588 1/154 97.3%
1/206 1/494 1/153 99.0%
1/184 1/451 1/152 101.1%
1/140 1/361 1/150 105.1%
1/124 1/325 1/149 107.9%
1/113 1/293 1/148 110.2%

 

基本情報
50枚ベース 約39.9G
AT仕様 6択押し順
AT純増 2.2枚
CZ(AT)契機 レア役カウンター抽選(レア役100%・押し順ペナボ一部で点灯抽選)
CZ仕様 規定ゲーム数内全役抽選
RUSH突入契機比率 CZ70%:直撃30%
RUSH仕様 特化ゾーン経由ゲーム数上乗せ・減算&変動区間なし
天井・恩恵 通常555GでCZ当選
有利区間終了契機 AT状態終了後(CZ失敗後・RUSH後)
RUSH期待値 572.5枚

低純増ATではあるものの、RUSH期待値500枚OVERとなっており、AT状態のCZ当選のみとはいえ555Gの低天井となっているので、理論上2000枚は放出可能な仕様となっている。

通常時は同社機「黒神」に近く、レア役カウンターを高頻度で点灯させていくものとなっているのだが、本機はレア役別に強弱が存在しないので、カウンターの点灯確率に差がなく〝出来レース感〟が少ない仕様となっている。そして4つあるカウンターがすべて点灯すればCZ以上が確定するので、明確な当選契機も認識しやすい仕様となっている。

本機のポイントは、6.0号機の課題ともなっている直撃抽選だ。4つすべてのカウンター点灯時は5段階の報酬を毎ゲーム昇格抽選するものとなっており、内容は以下。

1段階:昇格率99% 報酬:CZ(AT)
2段階:昇格率30% 報酬:RUSH
3段階:昇格率30% 報酬:RUSH & EPボーナス
4段階:昇格率30% 報酬:フリーズ
1段階昇格失敗:1% 報酬:フリーズ

RUSH当選契機のうち30%がCZ以外となっているのも、この2段階以上の報酬による直撃が占めているのが理由だ。つまり、4つのカウンター点灯が通常フローに大きく関わっているものとなっている!

そしてRUSHは特化ゾーンからスタートとなり、1セット4Gで1Gあたり最低20G上乗せの平均100Gオーバーの初期ゲーム数を持って突入する。

RUSH中は内部モードにより大きく抽選確率が異なり、通常時同様にCZを経由して特化ゾーンを目指す仕様となる。そして本機はいわゆる〝永久機関〟持ちの仕様となっており、特化ゾーンに突入した際は必ずモードが上がり、そのモードはAT終了までダウンする事がない仕様となっているので出玉が出玉を呼ぶ形だ!

EPボーナス中は高確率で特化ゾーン抽選を行っているので、出玉トリガーとなる可能性を秘めている。そしてモードは4段階しかないので、3段階上げる事が出来れば最高モードとなる!

演出


原作の物語重視というよりは、ヒロインをメインとした萌えスロ仕様となっている。

テイストとしては同社機「ガールフレンド(仮)」に近いものとなっており、小役カウンターの発動がメイン演出。そして出玉フローがシンプルとなっているだけに、決して多くないトリガーにポイントが集約されているのだ!

ポイント


本機「S対魔導学園35試験小隊」の訴求ポイントはコンテンツスペックだ。

コンテンツ面では、機械仕様的に原作を掘り下げる効果が低いと思われる。とはいえ決して知名度が高宮内コンテンツなので「化物語」「ガールフレンド(仮)」と同系列である事が分かるようにだけする程度で良いだろう!

スペックとしては6.0号機の欠点でもある成立役によるレスポンスの低さを最大限まで高めた機種となるので、「ゲーム数テーブルなし!周期抽選なし!完全レア役抽選!!」などと「設定ごとの確率差がないレア役でカウンター点灯!全点灯でCZ以上確定」などで他6.0号機との通常フローの違いを訴求するべきだろう。

そして、レア役待ちの退屈なゲーム性と思われない為にも「レア役確率約1/33!カウンター点灯確率1/24.6!!」と「CZ(AT)天井555G」で打ちやすさの訴求が必要となるだろう!
低純増による低出玉イメージを払しょくする為に「RUSH期待値約572枚!」「RUSH中は一度上がったモードが下がらない永久機関搭載!有利区間完走確率7%!」などで低ベースである為の出玉性能を十分に訴求する事が効果的となるだろう!


今回も前講座の「Sはーです」に続き、50枚40Gを切る低ベース機の講座となったが、現状以降の機種は再び高ベース機ばかりとなっている。

本機は3,000台と希少台数となっており、11月には市場65,000台設置中の「凱旋」撤去が控えている状況にもあり、対応が非常に不安視されている。とは言え、年内を何とか乗り切れば冒頭でも記述したように管理遊技機のリリース開始による機械変化が訪れる。

内規等の変化はまだ耳にはしていないが、本業界は何かの節目で必ずと言っていい程に良くも悪くも見えない変化を伴って来た事を考えると6.1号機の命題となっているベースカット機のリリースに期待したい!
またこの辺については改めて機会を作りお届け出来ればと思う。

SH@CK, SH@CKの新台講座, 対魔導学園35試験小隊