大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「Pひぐらしのなく頃に廻」

2019.12.16 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座

今週は1月6日導入開始予定「Pひぐらしのなく頃に〜廻〜」(Daiichi)全国15,000台予定

すでに特別編で紹介した機種ではあるが、導入間近となったのでおさらいの意味でお届けしたい!
【特別編】SH@CKの新台講座「Pひぐらしのなく頃に〜廻〜」

コンテンツは知っての通り萌え×サスペンスホラーという数少ないジャンルであり、業界での知名度も高く多数のシリーズ機がリリースされている。
業界内でのシリーズ展開だけではなく、未だに原作のメディアミックス展開が行われている生きてるコンテンツである。それゆえ新規ユーザーにも期待が持て、その点で閉塞感のある業界としては期待したいコンテンツと言えるだろう!

そして本機は過渡期に立たされている業界において、これまでなかった新たなスペックとしてリリースされる点でもユーザーの選択肢が広がるキッカケになる事に期待したい!

スペック


そんな本機のスペックは約1/319.7の1種2種転落時短STタイプとなっている。基本スペックを確認してみよう。

《基本スペック》
タイプ 1種2種時短転落タイプ
通常時大当り確率 約1/319.7
右打ち大当り確率(図柄揃い含む) 約1/7.72
2種小当り確率 当選:1/7.9・転落:1/32
確変仕様 2種ショートST&転落タイプ
アタッカー賞球数 1個(V入賞口)・15個(通常)
カウント数 10C
初当り時獲得出玉(払出) ALL6R 900個
MAXラウンド時獲得出玉(払出) 約1,350個
MAXラウンド比率(特図2) 51.2%
時短回数 1回 or 5回 or 99回
初当り時RUSH突入期待度 約50%
最上位RUSH中の継続率 約89%
RUSH全状態平均継続率 約82.7%
時速出玉(右打ち時全状態平均) 約20,850個
下限算定値ベース B28

 

《大当り振分》(フロック性能により[ラウンド払出出玉≒実獲得数])
特図1 ラウンド数 出玉(払出) 時短回数 振分
6R 900個 1回 98%
6R 900個 99回 2%
特図2 ラウンド数 出玉(払出) 時短回数 振分
10R(V入賞※) 1,350個 5 or 99回 50%
4R(V入賞※) 450個 5 or 99回 50%
9R(図柄揃い) 1,350個 99回 100%(図柄揃い時)

※小当り経由からのV入賞1 R(払出0個)を含む

《時短回数別継続率》
時短回数+残保留 状態移行契機 継続率
1回+4回 初当り時の98% 50.02%
5回+4回 右打ち中残保留(時短外)当選 71.30%
99回+4回 右打ち中時短内or図柄揃い当選 99.99%
0回+4回 転落小当り後 42.58%

基本的な要素では「シンフォギア」や「逆襲のシャア」などと同様にRUSH中は2種小当り経由で早い回転数での大当りを実現させ、それを連荘させる現在主流の1種2種混合機といったところ。
しかし本機は前述したとおり新スペックを採用している。それは、時短回数内での当選で次回当選濃厚(2種時短99回)となる「絆結びRUSH」へと突入する点。「逆襲のシャア」が残保留での当選で次回当選濃厚「プレミアム逆襲RUSH」突入するのと逆のシステムだ。

ただ回数変動システムを搭載しているだけが新スペックの特徴なのではない。「絆結びRUSH」は次回濃厚の時短99回、つまりRUSH中=時短中の当選となるので再度「絆結びRUSH」へ突入しRUSHが無限ループするのだ!そしてループを終了させる新たな仕組みが時短状態を強制終了させる「転落小当り」の存在。

端的に言えば、絆結びRUSHは転落小当りを引くまで大当りがループし、転落小当りの後は初当り後と同様に残保留での引き戻しを目指すフローとなっている。

そして本機のもう一つの特徴となるのが出玉速度。絆結びRUSH中は次回濃厚状態なだけに即当りがメインになり、他機種とはかけ離れた時速2万発越えの性能を有している!新規則機の中でも特に時速が評価された「P必殺仕置人」ですら時速1万3千発程度と言われていて桁外れの速度だ!

演出


シリーズを踏襲し、「萌え」と「ホラー」の緩急をしっかり付けた内容となっており、シリーズファン納得のクオリティ。そして本機より新規オリジナルキャラも加わり、新規楽曲も追加された点はコンテンツファンにも嬉しい作りとなっている!

ポイント


本機「Pひぐらしのなく頃に~廻~」の訴求ポイントはコンテンツスペック
前作が未だ多くホールに残っている状況で相乗効果も目指しつつ、両ポイントを組み合わせた訴求が効果的となるだろう!

スペック面では前作と大きく異なるので、共存を目指しそれぞれの優位性となる点を訴求していく事が効果的だろう。時速の訴求はなかなか困難なので「状態中のみで継続率80%&ほぼ即当り」という「絆結びRUSH」中の性能を。
さらに状態転落後にも、残保留での引き戻しが40%を越える性能を有している点で他の高継続機とは大きく異なり、優位性となるだろう!

 

これから先は解釈基準の変更などもあり、多数の新スペックのリリースが期待されており、本機もその一端を担う機種と言える。
今年不作だったハイミドル帯だが、2020年は溢れ返るのが見えている。大きな販売面積を占めているハイミドル市場規模を維持したまま新規則転換し、さらに稼働を高めるためにも、様々なスペックが取り揃えられてニーズが集まる市場になれるよう期待したい!

 

本機のさらに詳細な解説は以下の特別編をお読みいただきたい。

 

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