PCR検査? 抗原検査? 抗体検査? ホールの公式アナウンスでもよく見かける3検査の違いをまとめてみた

2020.07.15 / 新型コロナ

7月15日、埼玉県草加市にあるホール「ピーアークピーくんタウン」は、従業員に新型コロナウイルス感染者が出たことを発表し、安全を期すためにその日の店舗休業と設備消毒を行った。また、翌16日以降の営業については、当該従業員の陰性を確認するまで、接触のないグループ店店員にスタッフを入れ替えて続行するとした。

 

 

こちらが、遊技客向けにその旨をアナウンスしたLINEのスクリーンショット画面である。メッセージの最後の部分に注目してほしい。じつはここに出てくる抗体検査と抗原検査、そして最も名前を聞くPCR検査は、いずれも新型コロナウイルス感染者を発見するための検査であるが、それぞれ別のものであり、異なった特徴を持っている。

パチンコ業界でも感染が広がりつつある。今後も、自店や他店でこの3つの検査の名前を聞くことは増えていくだろう。ホール営業をするにあたっても、頭に入れておいて損はない知識である。そこで、これらの検査の違いについて以下に簡単にまとめてみた。

 

PCR検査

・試験に手間がかかる
専用の機器と熟練した人材が必要で、結果が出るまで2〜3日かかる。

・比較的正確である
感染者を見逃す率はそれなりに高いが、本当は感染していない人を誤って陽性だと判定してしまう率は低い。

 

抗原検査

・PCR検査より簡単
特別な機器を必要とせず、数分〜数十分で結果が出せる。

・検査をして陽性であれば、ほぼその人は感染者
逆に、抗原検査で陰性であっても、まだ本当は感染者である疑いは残る。もし濃厚接触者であるなど、感染を疑う理由があるのであればPCR検査をさらに行う必要がある。

 

抗体検査

・感染後2、3週間経った人にしか行えない
なので診断というよりは、どれだけ感染が広まっているのかをあとから調べるための検査である。

・迅速かつ簡単
他の検査とは異なり血液を使用する関係上、患者から医療者への感染リスクも少ない。

 

参考としたのは以下の2つのページ。より詳しい情報はこちらへアクセスを。

新型コロナウイルスの検査について(抗体検査、PCR検査、抗原検査) - 大宮エヴァグリーンクリニック

PCR・抗原・抗体検査をどう使い分ける? - 日経メディカル

新型コロナウイルス, PCR陽性, 従業員感染, 休業