【再開】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「P遠山の金さん2」
2020.06.29 / 連載LINE公式アカウント限定でSH@CK氏オススメ機種の分析データを配信中。予告ナシ!再配信ナシ!今のうちにPiDEAのLINE公式アカウントに登録を!
【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座
SH@CKより一言
これまで約3年間、ほぼ休載なしで連載してきた本講座も、今回のコロナ禍による営業休止と新台の延期で2カ月もの長期休載となった。
そしてついに動き出した新台販売にあわせ、今週より連載再開!
本講座の休載期間中も、PiDEAの誌面や新機種評価表の方では寄稿させて頂いていたのだが、その間にも業界を取り巻く環境が大きく動いていた。コロナの影響はもちろんの事、禁煙や経過措置など市場に大きな影響を与える事が多く起きているので、本講座を含めてより業界が良くなるように、また間もなく迎える連載4年目に向けて今まで以上に有益な情報をお届けしていきたい!
今週の紹介機種は「P遠山の金さん2 遠山桜と華の密偵」
8月2日導入開始予定
メーカー:JFJ
全国10,000台予定
現市場で〝意外に希少〟な時代劇・和物コンテンツ。その代表作であるシリーズ最新作がリリース開始!
過去に多くのシリーズ機がリリースされているものの、今回のは藤商事から登場し始めての2作目。ゆえにタイトルが「2」のナンバリングとなっている。
一昔前には映画・ドラマ・芸能人など、実写コンテンツが非常に多く起用されてタイアップ機市場のメインとなっていたが、日本の文化とも言えるジャパンアニメーションコンテンツが業界に入って来てからは実写コンテンツが急速に減少した。これはパチンコ業界に限らず、ゲーム業界でも同じ道を歩んだものの、コンテンツの親和性に関するものなので一概に〝良し悪し〟の話ではない。
とは言えゲーム業界とパチンコ業界ではユーザー層が異なり、パチンコ業界ではいまだに実写コンテンツに対して一定数の需要が存在するはずだ!
スペック
本機のスペックは大当り確率約1/256、ミドルのループタイプ。さらには遊タイムも搭載されている。
基本スペックを確認してみよう。
基本スペック | |
[通常時]大当り確率(低確率) | 約1/256.0 |
[確変時]大当り確率(高確率) | 約1/58.9 |
確変仕様 | ループタイプ |
確変割合(特図1・2共通) | 55% |
時短回数(通常大当り後) | 100 or 200 or 300回 |
遊タイム発動条件 | 低確率760回転後 |
遊タイム回数 | 時短971回 |
SA ①確変 ②通常後時短 ③遊タイム |
①12 ②11 ③22 |
下限算定値ベース | B24 |
大当り振分(特図1・2共通) | ||||
ラウンド数 | 出玉(払出) | 大当り後状態 | 電サポ回数 | 振分 |
10R | 約1,250個 | 確変 | 次回まで | 50% |
2R | 約250個 | 確変 | 次回まで | 5% |
10R | 約1,250個 | 通常 | 100回 | 42% |
10R | 約1,250個 | 通常 | 200回 | 2% |
10R | 約1,250個 | 通常 | 300回 | 1% |
大当りは特図1・2共通の振分となっており、また確変突入率も55%と高くはない。だが1/256というミドル帯の確率と通常当り後には必ず100回以上の時短が付与され、5%の突然確変を除きALL 10ラウンドと安定した仕様となっている。時短に関する解釈基準変更で認められた「100回以上の通常時短」と低確率一定回転数到達で発動する「遊タイム」の2つを搭載した機種だ。
遊タイム搭載機としては初のループタイプなのだが、STとは異なり確変終了後は「時短=低確率」ゆえに、データランプ表示されている回転数が純粋に遊タイム発動までのカウントになる。
演出
前作では4代目に演じた「杉良太郎」と5代目「高橋英樹」、2人の金さんより演出を任意で選択でき、今作も同様に2人の金さんからモードを選択可能。ただし選べるモードとしては、杉良太郎は変わらず一方の高橋秀樹が6代目の「松方弘樹」へと変更になった。
肝心のモード特徴だが、「杉良太郎モード」はシンプルな横スクロールとなっており、「松方弘樹モード」は演出多めの縦スクロール。さらに今作には一発告知の「密偵モード」も加わり合計3つのモードが搭載されている!
シンプルな作りを追求しただけに長時間のリーチもほとんどなく、ノーマルリーチからの当選率も高めに設定された仕様だ!
ポイント
本機「P遠山の金さん2 遠山桜と華の密偵」の訴求ポイントはコンテンツ&スペックとなるだろう!
コンテンツの面では、冒頭でも触れた通りに一定数のユーザー需要が存在するということから、杉良太郎と松方弘樹の2人のキャストが分かるように訴求する程度で事足りるだろう。
ターゲットとしたい層は市場で一番多い「海シリーズ」の層となるので、スペック訴求では「安心して打てる事」を伝えるのが重要だ!
『大当りの95%がMAXラウンド』『通常当り後は必ず時短突入』『通常確率1/256&遊タイム発動760回』など、分かりやすさの訴求がポイントとなる!
とはいえ、お盆商戦直前の新機種の中で本機は大当り確率が一番低い機種だ。この点では、今年も昨年同様にハイミドル不足の繁忙期となるので、ミドル帯ではあるもののハイミドルコーナーへ設置するなど、客層などに合わせたレイアウト配置が重要となるだろう。
また遊タイム搭載機として同社機リングとの親和性を狙いつつ、遊タイムで損をする可能性がある高年齢層に対する訴求を行う事を考えても良いだろう!
年末には遊タイム搭載の海物語がリリース予定となっている事も考慮すると今の内からユーザー育成を始めるのが吉だ!
間違っても、若年層が台後ろや島端で待機しているような状況を生んでしまわない様に、機種運用はオペレーション込みで行う必要がある!