大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「S沖ドキ!2」

2020.04.27 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座

今週は5月11日導入開始予定「S沖ドキ!2-30」(アクロス)全国40,000台予定

5号機の中でもトップ級の稼働を誇る「沖ドキ!」の正統後継機が6号機となってついにリリース開始!

特定地域だけでのニーズが高かった30パイ市場を完全に変え、沖スロ需要の少ない地域でも25パイ版の発売により高貢献した唯一無二の機種であった初代。そんな初代は5月中旬から6月中にかけて期限切れにより撤去され、撤去時期に合わせて正統後継機となる本機が市場導入されていく。

5号機だった初代と有利区間の制限がついた6号機の本機と、どうしても世代差を感じざるを得ない機種ではあるが、同社機「Sバジリスク絆2」の一定実績もあるので本機にも大いに期待したい!そして今回は30パイのみのリリースとなるので、新たな沖スロ市場の動向にも注目だ!

スペック


本機は初代同様のATタイプ。初代と比較しながら基本スペックを確認しよう。

基本スペック
  S沖ドキ!2-30 沖ドキ!
設定 BB RB 合算 出玉率 BB RB 合算 出玉率
1/681.8 1/967.6 1/399.4 97.0% 1/394.1 1/632.1 1/242.8 97.0%
1/678.8 1/968.3 1/399.0 98.6% 1/377.0 1/584.8 1/229.2 99.7%
1/605.4 1/883.4 1/359.2 101.0% 1/362.4 1/546.2 1/217.9 101.7%
1/582.9 1/873.9 1/349.7 103.1% 1/347.6 1/510.5 1/206.8 103.9%
1/539.2 1/807.8 1/323.3 105.0% 1/334.7 1/479.6 1/197.1 106.2%
1/535.7 1/808.3 1/322.2 107.0% 1/322.6 1/452.1 1/188.3 107.9%

 

通常・AT仕様
  S沖ドキ!2-30 沖ドキ!
50枚ベース 約51.0G 約23G
AT純増 約4.0枚 約3.0枚
BB/RB期待枚数 BB:約220枚(55G)
RB:約60枚(15G)
BB:約210枚(70G)
RB:約90枚(30G)
初当り必要枚数(設定①&⑥) ①約391.6枚
⑥約315.9枚
①約527.8枚
⑥約409.3枚
最大天井 999G 1000G
最大天井到達必要枚数 約979.4枚 約2173.9枚
モード数 8種(+有利区間終了モード&非有利区間) 8種
モード別天井 999G/500G/256G/32G 1000G/200G/32G
天国ループ率 奇数75%・偶数66% 奇数74.2%・偶数64.8%

上記の基本スペックからも感じられるが、5号機と6号機でところどころに世代差が現れているのがわかるだろう。

50枚ベースは倍以上で、初当り確率の重さなどへ影響が現れている。ただしゲームフローは有利区間の制限がある中でも可能な限り初代のイメージに近づけた作りとなっており、ボーナス当選フローも初代同様にゲーム数天井よりはモード別のレバーによる小役抽選がメインだ。

そして沖ドキ!シリーズの〝立ち回り〟の代名詞となる、天国移行率の高い「モードB狙い」も健在。当選時の特殊点滅以外にも、通常時のランプ色変化でモードB示唆が存在する。

設定差などもシリーズを踏襲しており、天国ループ率とモードBの移行率に奇偶で特徴がある。ただし初代との大きな違いは、非有利区間後は基本的にA or Bからのスタートとなり、ほとんどの場合で上位モードへは初当り後の有利区間引継ぎ後に移行する仕様となっている。引継ぎがなく区間リセットされた場合にはチャンスモード(天井256G)や天国準備(天井500G)の滞在可能性が薄いということだ。

またモード移行のゲーム性を高める為に純増を上げ、ボーナス中のゲーム数を短縮する事で初当り後のモード移行ゲーム数に幅を持たした仕様となっている。

演出


初代を踏襲しており、液晶なしのタイプであるからこそ筐体ランプによるモード示唆が重要な演出になっている。

当選時のハイビスカスの特殊点滅はもちろん健在。それ以外にも、有利区間の制限があるためにこれまでのシリーズ機のようにデータランプでモードを推測することが困難となるので、通常時リプレイ入賞でBETランプが変色するなど、モードB示唆でモードの期待感をあげる仕様となっている。BET変色は次ゲーム開始で元に戻ってしまうが、非遊技時のリールライトで変色演出の発生が分かるようになっているので、モードB狙いの立ち回りも可能だ!

楽曲もお馴染みのものを継承しつつ新曲も追加され、発生時の恩恵も追加されている。

ポイント


本機「S沖ドキ!2-30」の訴求ポイントはコンテンツスペックだ。

コンテンツとしては、ほとんどの地域で初代と差替え導入となる事から、レイアウトなども含めて既存のシリーズユーザーを囲い込む事を一番に考えるべきだろう。

スペックに関しては世代差によりマイナスと認識される可能性も高いので、6号機の仕様をあまり理解していないユーザーが損をしない程度の訴求で留めておくのも一つだろう。

天井の表記に関しても6号機の仕様上の問題がある。エンディング到達しない限りは32Gの連荘ゾーンを抜けたタイミングから非有利区間を経由してカウントスタートとなる為に、データランプ上では約1031G前後となる場合が多く、ユーザーに安心して遊技してもらう為には必要な情報となるだろう。

本機が他6号機と異なる点で言えば、1500Gの有利区間制限から深いハマり後の展開が制限されることだ。
他AT機で多いのは「ハマりが深い分AT性能が向上する」仕様であったり「浅い当りが発生し難い」「浅く当ると低性能ATで終わる」などの仕様。一方本機のゲーム性では、早く当てて上位モード移行へ繋げていくことが楽しみになり、他のように浅く当たっても次への出玉期待度が増す仕様となっている。
ただし6号機の仕様上、有利区間リセットでヤメという立ち回りが起こる恐れがあるため、この点での注意は他6号機と同様となる。

 

地域によってはいよいよ要請に応じず営業継続を行っている店舗の店名公表が始まり、市場縮小と世間からの風当たりが増しつつある。また再開後も業界にとって二重苦の状況が見えて来た。今回の公表後に知事が有する行政処分なども、どのように作用してくるのか動向に注意が必要だろう。

なし崩し的に緊急事態制限入りした7都府県以外は、宣言期間としていた5月6日以降になんらかの緩和があるのかもしれない。だが、世間の状況には十分に注意しつつ取り組まなければならないだろう。

認定猶予の話なども色々噂されているが、物事には順序がある。
現在業界が置かれている立場があったとしても、またこの状況下で営業を継続している店舗の独自的な自己主張だとしても、世間には業界の総論・主張と認識されることになる。さらにこのタイミングで認定機の主張を業界がする事は流石に無理があるだろう。

本業界がなぜ「許認可営業」であるのかを再認識する必要があり、今掲げている正義が世論の正義と同じものではない限り、分かり合う事は困難だと理解しなければならない。

「企業のため」「従業員のため」と視野狭窄に陥っている事業者も多い様に感じるが、その行動が将来をさらに険しいものへと導いている事と、その影響で〝将来守れるはずだったもの〟が縮小している事を認識して欲しい。

過去、散々逸脱した取り組みを行いそのたび制限をかけられ続け、業界団体の働きで〝パチンコ議員〟を手に入れるチャンスもあったのに、誕生させる事すら出来なかった。その時点でパチンコ業界を守る者が居なくなるのは当然の事なのだろう。

警察行政は事情を理解しているからなのか、今回の休業に対しては温度感が低く感じるのは幸いではあるが、今一度自身で選んだ業界がどのような状況に置かれているかを俯瞰してもらいたい。

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