高橋正人の「ギンパラ3」徹底研究

2014.07.31 / 連載

高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第9回]未来スキーム「ギンパラ3」をどう判断するか!

とりあえず、スペックの確認 から。

特賞確率=1/259(高確率=1/72)・V確ST仕様 ・ST突入=56%・ST継続=100%・ST回数=100回転・通常後の時短=100回転 ・賞球=1&2&10&13&13(※ヘソ1個・電チュー2個)・カウント=9C ・特図1出玉・・・11R+V1R=1,296個(46%)/15R+V1R=1,728個(10%) ・11R=1,180個(通常44%) ・特図2出玉・・・3R+V1R=432・(30%)/15+V1R=1,728個(70%)

いよいよ「新内規」の機種が市場投入される。 まずは、新内規で「何がどうなるのか?」の想定確認をしておこう。 (1)玉単価・・・ヘソ賞球が少なくなる事で、通常ベースが下がる。これにより「玉単価は上がる」ことになる。 損益分岐点での単純なシミュレーションでは、マックスの「XLD」が「玉単価=1.7円」と想定される事に対し、 「YLA」の「玉単価=2.0円」程度まで上がる事が予想される。 無論、同じアウト数ならば、ライト(新内規)の方が売り上げが上がる。

つまり、導入するなら・・・「1店舗1台分」がベターと考えている。 これは、「チェーン店の場合」としての推奨であって、1店舗ごととしては考えていない数字です。 つまり、「1店舗1台導入」では無く、「4店舗の内、1店舗が4台」と考えていただきたい。 これは「1台ではデータとしての信頼度が下がるリスク」を回避して、それなりの平均値として数値検証するためである。・・・であるならば、「数値検証する意味が無い」と考えるならば、「導入はゼロ」と言うことになりますね。

しかし今後、主だったパチンコメーカーは、「すべて新内規スペックを市場投下する」わけで、確率で言うならば、 「1/50」〜「1/259」のさまざまなスペックが投下されるであろう。 その中から、今後顧客支持があるスペックが模索されることとなるが、新内規においてのMAX仕様が、この「ギンパラ」になる。 であるならば、そのスペックを理解し、把握し、活用することが、今後の営業テーマとなる可能性は大きい。 しかも、「現状のマックス機よりも、更に売り上げが大きい」機種なのである。 そのためには、「新内規の導入」を早々に試みる事は、今後の店舗営業の必要条件ではなかろうか?

・・・ただし断っておくが、「スペック評価の話」であって、「機種評価の話」では無いので悪しからず。

重要なことは、「全店の管理者がデータ検証をすること」にある。 CR機になってから、既に20年以上が経過した。その最初は「ヘソ=5個賞球」である。 そして2002年に「4個賞球」となり、2005年から「3個賞球」となって、丸9年が経過している。 つまり、「作る人(メーカー開発)」も、「使う人(店舗責任者)」も、「打つ人(お客さま)」も、皆初体験の人が大半を占めている。 つまり、ほぼ「誰も体験した事の無い新しい未来スキームになる」と言える。

<総評> 新内規については、「玉単価」の他、「通常ベース」「有効スタート値」「千円スタート値」「初当り金額」「初当り所要時間」などなど、 さまざまな数値的要素が複雑に絡んで来る。 今から数値的根拠を理解しないと、実際の機種運用で、「相変わらずのスタートのアケ・シメ」で終わり、 「本当の顧客目線なんて、考えるチャンスもない」。そして乗り遅れた情報に踊らされ、更に現状の顧客を失うことになる。今回の内規変更は、最後のチャンスであり、これ以上の内規緩和はもうない。 その最後のチャンスを生かすか殺すか?・・・それは、あなたの会社の価値観とその判断であろう。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

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