高橋正人「よしもと超運用術〜図表付〜」

2014.12.24 / 連載

【水曜】高橋正人のパチンコ運用リアル養成講座

[第29回]京楽「よしもとタウン」超運用術

まずは、スペック概略の再確認から。1月4日からリリース。参考販売台数は3万台想定。特賞確率=1/199.8(高確率=1/90)、確変突入=40.5%・確変継続=77.0%。出玉関連は「賞球=3&1&3&14」・「アタッカー=7カウント」。出玉個数は「突確6R=0個」・「5R=455個」・「6R=546個」・「16R=1,456個」です。

【スペックの留意点】
いつもの「京楽」らしく、損益分岐点スタート値は甘く、出玉率100%分岐点は、概ね「有効S=5.5回」程度になる。可能な限り『スタートスランプの少ない』事が望まれる事になります。特賞後の【時短回数】は「30回」と「100回」に分かれるが、そのほとんどが「30回」に該当し、「100回時短」の比率は、初回当りでは「3.5%/59.5%」、確変終了時は「6.0%/23.0%」となっている。

◆【ステージ性能】
基本的にはやや甘い傾向ですので、推奨設置傾斜は、起こし気味での3分5厘です。

※<ココでの運用ポイント>※
「ワープ入賞口」への寄玉を「2段階で抑える」様なゲージ設計が成されているが、十分理解して対応する必要がある。ワープ入賞する玉軌道は、<参考図1(写真2枚目)>バラ釘部分のの「青分岐」〜「赤分岐」の2段階となる。

◆【スタート入賞性能】
ヘソ横「ジャップピッチ」が広めである事から、ヘソに寄っても、過大なスタート入賞は無い基本ゲージになる。また、「風車」からの外に逃げ玉も少ない設計になっている。

※<ココでの運用ポイント>※
実営業での有効スタート値は、「S=5.2回〜5.3回」程度となるが、回転スランプを軽減する為にも、風車からの「ヘソへの寄り玉は十分確保しておく方がベターな選択であろう。

◆【アタッカー&出玉性能】
「アタッカー」は一つしか無いが、入賞後中央にある「V入賞センサー」が設置されており、一つのアタッカーでVアタッカー
も併用している。よって、「5R通常」からの「6R確変」移行も、同じアタッカーとなる。

※<ココでの運用ポイント>※
「下アタッカー」の入賞は、上下段2つのルートがあるが、【上段ルート】はそのまま100%アタッカーへ入賞する。唯一下段ルートの軌道玉のみ、「アタッカーからこぼれる玉」を誘発する事となる。つまり、その分岐点の振り分けじゃ重要となり、ソコ次第で出玉個数も変化する事となる。

◆【甘ベース性能】
電チュー賞球は「1個賞球」となっている。また「玉軌道」としては、『スルー通過した玉は全て電チューへ寄る』玉となる。電チューの開放は、<開放=5.5秒・閉=0.5秒>となっているので、全ての玉がスルーを通過しても、計算上の「最大甘ベース値」は92%程度にとどまる。
※<ココでの運用ポイント>※
参考図1(写真2枚目)>右スルーチャッカーの右側への玉のみが、電チュー入賞をしない玉となるので、ココからの逃げ玉比率(個数)次第で甘ベース値は大きく変わる事となるが、多くなり過ぎると甘ベース値が下がり過ぎる可能性があるので、ホドホドに。

<総評>
年明け新年早々の「お笑いコンテンツ」であるが、お正月のテレビ視聴で、吉本芸人を目にする比率は高くなっている状況。そこに「吉本コンテンツ」であり、リリースタイミングとしては最も適している事となる。しかし如何せん、【AKB2】の現状からも「ライトミドル帯」への顧客訴求感はまだ低い状況も否めず、稼働に対して楽観視はできない。ただ、2015年の未来の事も考えながら、【マックスとライトの2極分化】も視野に入れて営業して欲しいと願います。

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高橋正人

パチンコ業界歴30年の大ベテラン。ホールや機械について、すべてを知り尽くしたコンサルタント。現在、有限会社トータル・ノウ・コネクションズ代表取締役社長、株式会社エル・イー・オー代表取締役社長。

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