青山真将樹「高純増パチスロを入れりゃいいってもんじゃねえぞ!」
2014.05.26 / 連載【月曜】青山真将樹のデータダイナマイトweb出張版
[第5回]高純増パチスロを入れりゃいいってもんじゃねえぞ!
オス、読者諸君、勉強しているか‼ 夏商戦に向けた話題機が相次いで登場しているが、しっかりと商品性を理解しているか? テキトーに機械を選ぶと痛い目みるからな‼ 今週も「データダイナマイトweb出張版」の講義をはじめるぞ‼ しっかり読んで勉強しろよ‼ ちゃんと勉強しなかったら、スモールパッケージホールドで抑え込むからな、わかったか‼
■業界人がおもっているほど、高純増ファンは多くない
以下は、2014年4月にインターネットで直近1カ月に3回以上パチスロ遊技層1000人に聞いた「パチスロ機 メイン遊技カテゴリー」だ。目ん玉拡げて見やがれ‼
【メイン遊技率】
1位 Aタイプ・・・・・30.5%
2位 気にしていない・・・・・16.3%
3位 純増2.2~2.4枚・・・・・14.2%
4位 純増2.0枚・・・・・12.3%
5位 純増2.8枚以上・・・・・10.1%
6位 純増2.5~2.7枚・・・・・ 8.8%
7位 純増2枚未満・・・・・6.3%
※2014年4月調査「直近1ヵ月に3回以上パチスロ遊技層」(回答数1000)
どうだ、そこの店長‼ 「あれ?」っと思ったろ。どうせお前のところのオタクパチスロ担当者は、「いゃ~、パチスロは高純増じゃないとダメですよ。」とか、「純増2枚なんて、ありえないですよ。」とか抜かしているんだろ? だから、稼働がドンドン落ちていくんだよ。最近は、アホなコンサルどもが「パチスロ部門の集客には、高純増パチスロが大事です‼」などと言っているようだが、そんなのは大ウソだ。(大体、この業界でコンサルを名乗る奴でオレ以外に〝継続的なプレイヤー調査〟を実施しているヤツはいない)プレイヤーの気持ちを理解すると、次のようになる。
●まず、プレイヤーは業界人が思うほど純増枚数重視ではない。
●そして、パチスロプレイヤーは「払い出し性能より」も「遊びやすさ」を重視する。
つまり、「コンテンツ」や「ゲーム性」の方がパチスロ機は大事ということだな。メーカー営業に踊らされて「高純増パチスロがトレンド」とか言っているパチスロ担当者が〝一番わかっていない〟ということだ。少しは勉強しろ‼
■想い込むヤツほど、流行りモノに乗っかり失敗する‼
現在、ホール関係者がやたらと〝高純増パチスロ〟を支持する理由は、次の2点だ。
Ⅰ)不勉強でゲームシステムなどを理解していないから、誰でもわかる純増議論をしたがる。
Ⅱ)負け組マインドが強く、〝みんなの意見〟に染まりたがる。
つまり、「自信を持って自分で判断しているヤツ」が極端に少ないわけだ。
しかし、パチンコ・パチスロ業界人は1つ流行りモノが登場すると、ブームに乗ろうとする人間が本当に多いな。思考回路が〝バカな十代〟から成長していないんじゃないか? それでいて「機械に頼らない店づくり」とか言っているから、本当に可笑しな話だ。機械の流行りに左右されなかったら、純増枚数に関わらず演出やゲームシステムが魅力的な機械を着実に評価し、導入・育成してみろ‼ 若いウチはバカであっても「若気の至り」で済むが、バカなおじさんは本当に社会悪だぞ‼ 〝想い込み〟が激しいくせに、流行りに踊らされ続けるおじさんなんて、絶対にハッピーにならないぞ。もっと勉強して、自分のアタマで判断しろ‼ 知識・理解が深まれば、未来は拡けるぞ‼ わかったか‼
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グローバルアミューズメント(株) 代表取締役 青山 真将樹
元 Hondaの商品企画プロジェクトリーダー。2007年とあるコンサル会社に入社。在籍6年9か月で4度の年間コンサルティング受注額1位を獲得。トップ コンサルタントとして活躍する一方、サラリーマンコンサルは業界に貢献できないと痛感。2013年12月独立。各種データを駆使し、メーカー& ホールの双方にコンサルティングを行う業界唯一のコンサルタントであり経営者。