青山真将樹「業績上げたきゃ、社長は禁煙しろ‼」

2014.06.02 / 連載

【月曜】青山真将樹のデータダイナマイトweb出張版

[第6回]業績上げたきゃ、社長は禁煙しろ‼

オス、読者諸君、勉強しているか‼ 今月はサッカーのワールドカップがはじまるな‼

しっかりと仕掛けをしとかないと思わぬ影響を受けるぞ‼ 一緒になって喜んでる場合じゃないぞ、わかったか‼ さて、今週も「データダイナマイトweb出張版」の講義をはじめるぞ‼ ちゃんと勉強しなかったら、フランケンシュタイナーかますからな、覚悟しとけ‼

 

■禁煙は、業界生き残りテーマの1つだ‼

以下は、「平成25年全国たばこ喫煙者率調査」の性×年代別喫煙者率だ。勉強になるデータだから、しっかりと見やがれ‼

 

        【喫煙者率】

男性20代・・・・・・29.9%

男性30代・・・・・・39.9%

男性40代・・・・・・41.0%

男性50代・・・・・・36.4%

男性60代以上・・・・・・23.8%

男性全年代平均・・・・・・32.2%

 

女性20代・・・・・・11.1%

女性30代・・・・・・14.5%

女性40代・・・・・・13.9%

女性50代・・・・・・13.9%

女性60代以上・・・・・・6.3%

女性全年代平均・・・・・・10.5%

 どうだ、そこの店長‼ 驚いたろ。今、世の中じゃ、男性で32.2%、女性で10.5%しか喫煙しない。つまり、喫煙者をメインターゲットとしたビジネスは、男性で成人人口の1/3、女性で成人人口の1/10しか対象にならない訳だ。男性に至っては、平成元年に61.1%もいた喫煙者がほほ半減している(女性喫煙者率は平成元年 12.7%→平成25年 10.5%)。これじゃ、パチンコ・パチスロの参加人口は減る訳だな。業界全体が、こんな時流遅れの状況じゃ、この先どうやって商売をやっていくつもりなんだ!? 本気で考えてんのか?

■経営者は今日から禁煙しろ‼ 絶対だ‼

オレは以前、某ホールで禁煙コーナーを提案し実践してもらったことがある。低稼働に悩むお店だったので、メイン部門の圧縮を兼ねて取り組んだわけだ。禁煙コーナーをはじめて、1週間くらいたったら、社員の1人から「禁煙コーナーをやめろとお客様に言われた」という話が挙がった。クレーム内容をしっかりと聞く必要があるので上司に状況を聞いてもらったら、その社員はシドロモドロの回答。それ以上掘り下げなかったが確信したよ。あの社員はウソをついていた。もちろんそいつは喫煙者だ。禁煙コーナーがあると、自分がタバコを吸いにくいとでも思ったのか、適当な話を吹聴していた訳だ(多分、喫煙者のお客様との会話で、禁煙コーナーがちょっと話題に挙がったくらいが本当の話だろう)。この話のように、現在のホールビジネスは、〝喫煙者の業界人〟によって、極端に喫煙者好みに歪められた娯楽になっているとオレは思う。タバコの煙を遮断する分煙ボードとかあるが、非喫煙者があんなモノで納得するかボケ‼ 基本的には、「喫煙者がタバコを吸いやすい」状況をなんとか維持しようとする発想だ。大阪にある某大手ホールの〝全面禁煙店〟が健闘している状況を観ると、喫煙コーナーさえしっかりと確保しておけば全面禁煙の方が娯楽ビジネスとしては未来があるとオレは思う。でも、そういう発想の経営者って少ないんだよな、、、。だって社長に喫煙者が多いからな。いいか、喫煙者の社長、よく聞け‼ ニコチンってのはな、お前の思考まで支配するんだよ。もし、ニコチンの影響無く、お前が今日の話を聞けたなら、それなりに納得しているはずだ。しかし、「なんとなく嫌な気持ち」がするなら、それはお前の考えではなく、ニコチンの支配によるものだ。ホントの話だぞ。つまり、ニコチンの影響によって、「自店の将来のあり方」も歪められている訳だ。怖いだろ、ニコチンって。いいか、10年後もホールビジネスを続けたいという経営者・幹部・店長は、今、この瞬間から禁煙。絶対だ‼ まずは、今日1日やってみろ‼ 会社・自店・自分の将来がかかっていると思ったら、それくらいできるだろ‼

みんな、今日は禁煙で決まり‼ 本日は、これまで。

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グローバルアミューズメント(株) 代表取締役 青山 真将樹

元 Hondaの商品企画プロジェクトリーダー。2007年とあるコンサル会社に入社。在籍6年9か月で4度の年間コンサルティング受注額1位を獲得。トップ コンサルタントとして活躍する一方、サラリーマンコンサルは業界に貢献できないと痛感。2013年12月独立。各種データを駆使し、メーカー& ホールの双方にコンサルティングを行う業界唯一のコンサルタントであり経営者。

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