杉村太蔵も登場「未来を考える」パチスロサミット2017

2017.08.09 / ホール

8月5日、日電協と回胴遊商は「8月4日はパチスロの日・パチスロサミット2017」を東京・千代田区のベルサール秋葉原で開催した。

2010年に日電協と回胴遊商が制定、日本記念日協会に認定された「8月4日はパチスロの日」。2012年からは秋葉原で関連イベントが開催されており、今年はIR推進法の成立・施行や来年2月に予定される規則改正と業界を取り巻く状況が大きく変化していることから「みんなで考えよう。パチスロの未来を!」をテーマに「パチスロサミット2017」として行われた。

トークショーに出演するパチスロライターが勢揃いしたオープニングセレモニーでは日電協の佐野慎一理事長と回胴遊商の大饗裕記理事長によるテープカットが行われ、開場を待っていた多くのファンが大(ウルトラ)試打会やステージへ。大試打会には協力した日工組メーカーを含め、20社が最新機種を出展、27機種中20機種がホール導入前の展示でファンに「未来」を感じさせる試打が行われた。なかでも注目を集めていたのは、5.9号機のART機「戦国コレクション3」が出展されていたコナミアミューズメントのブースで、ファンだけではなく業界関係者の姿も。

またステージではパチスロライターによるトークショーやプレゼント企画が行われ、入り口近くにはパチスロの歴史やギャンブル依存症への取り組みが紹介されたパネルが展示されたほか、規則改正案へのパブリックコメント記入スペースも設けられていた。

業界関係者向けに行われた「緊急公開討論会」では、まずフジサンケイビジネスアイで遊技産業を担当している編集局長の青山博美氏による「遊技産業の実態~リテラシーの促進へ~」と題した講演が行われ、ホールによる30万人近い雇用や2千億円以上の納税などを社会になくてはならない存在であるとし「(そういった点を)遊技産業としてしっかり説明していかなければならない時期なのでは」と業界の現状について解説された。続けて行われた討論会には、パチスロライターのういち氏、依存症支援機関であるNPO法人ワンデーポート施設長の中村努氏、ホール経営企業セントラルカンパニーの力武一郎氏、精神科医の河本泰信氏、エンタテインメントビジネス総合研究所の藤田宏氏、元衆議院議員の杉村太蔵氏、そして司会の青山氏を加えた7名が登壇し「カジノを含むIRと遊技産業」、「ギャンブル依存症と依存問題」、「今後の遊技産業について」といったテーマで議論が交わされた。

討論会の最後には「これからどのようになっても、パチスロを楽しんでいきたいです(ういち氏)」、「適度な射幸性の6号機に期待します。依存問題には、ホールとして立ち直るきっかけを提供していきたいです(力武氏)」、「ホールがその人にとってのサードプレイスとして、行きたくなるような店になればよいと考えています(藤田氏)」、「ギャンブル文化をどう維持していくか、精神科医として対処していきたいです(河本氏)」、「ホールが一番ファンのことをわかっていると思いますので、ホールの皆さんは受身にならず我々と依存症対策を考えていただきたいです(中村氏)」と将来についてコメントが出された。また杉村氏は「カジノの依存対策は入場料を一千万円にして、超VIPだけを対象にすればいいんですよ」と発言し、会場の笑いを誘っていた。

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