大手法人機械対策課SH@CKの新台講座「P沖海2」

2018.10.28 / 連載

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【月曜】大手法人機械対策課SH@CKの新台講座

今週は11月4日導入開始予定「Pスーパー海物語IN沖縄2」(三洋)全国23,000台予定

遂にパチンコ業界の花形である『海シリーズ』の設定機能搭載機がリリース開始!初の設定付き“海物語”はライトタイプ海ではお馴染み復刻版シリーズの「沖海2」にて登場!下地となる「CRAスーパー海物語IN沖縄2」がリリースされ8年程の月日が流れており、一部店舗では未だに稼働しているロングラン機種の復刻版に、最新機能である設定を搭載されたことには様々な効果を期待したい!

そんな本機のスペックは①約1/119.8~⑥約1/106.5のライトST機となり、設定による出率は大凡①99%~⑥110%となっている!ST仕様はライト海シリーズお馴染みの突入率100%となり、10回転のST中大当り確率は①約1/19.9~⑥1/17.7。大当り・時短(ST含む)振分は『10R(出玉1,260個)&時短100回:8%・4R(出玉504個)&時短70回:61%・4R&時短40回:31%』の特図1・2共通となる。そして、時短中の継続率は振分比率が一番多い70回時で『設定①66.8%(平均連荘3.01回)~⑥71.1%(平均連荘3.46回)』となり、大当り確率は通常・高確率共に同等比率で確率差を設ける必要がありST機は特に継続率などへの影響が出るのだ!

演出面においては、旧筐体イルミオ枠となりベースとなる演出は下地となる機種が8年も前の機種であるので一見古臭さを感じるかもしれない。しかし、液晶やアタッカーのサイズなどは現状に近づけた仕様に変更されており、演出自体も多く追加されているので遊技の中では違和感がほとんど無い作りとなっているのだ!そして、設定機能が搭載されている以上は“海であっても”設定差のある演出が搭載されており、『大当り終了画面での文字』『魚群の色』など豊富に用意されているらしい。

本機「Pスーパー海物語IN沖縄2」の訴求ポイントは『コンテンツ&スペック』となるだろう!ただし、地域や店舗の特性・ユーザー層に合わせる必要があるかと思われ、「ミルキーバー」同様にターゲット層と設定機能の親和性に不安を感じる部分があり、設定の要素を推し出す事で“望まないユーザー”が『海』へ介入することに注意が必要だろう!実際の所は機械性能だけでいえば『設定⑥110%』はスロットでの言う105%程度の期待値となる事から『望まないユーザー』の介入はあまり無いはずなのだが、パチンコ出率の認知はまだまだされていない事が現時点では考えられるので注意が必要となる。状況によっては『海復刻版』を推し出しつつ、『終了画面でチャンスのあとに“!”や“マリンちゃんの顔のシルエット”があれば!?』『白の魚群が通過すれば!?』などの演出の細部に注視させる誘導程度でターゲット層に馴染ませていく程度が丁度良いかもしれない。
そして、出率を全面的に推し出すデメリットは本機の出率特徴として、設定①は“甘め”の設計となる事から実営業での結果との乖離が出た際に不信感を抱かれるケースも考えられ、「ロックマンアビリティ」までは無いにしても役割が大きく変わる恐れも出てしまうだろう!

そろそろ旧規則機となる『CR』を新規則である『P』が規模的に上回る販売と移り行く中で、業界としては『設定機能認知』は急務となっている!これが遅れれば遅れるだけ、還元先が不安定になり、“良い顧客”の業界離れに繋がり兼ねない……。本機には業界に変革を届けるメッセンジャー的な役割も含めて期待したい!

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