全日遊連が高射幸性機の設置比率を「20年1月末日で15%以下」に再設定

2019.11.14 / 組合・行政

11月13日、全日遊連は全国理事会を開催。「高射幸性回胴式遊技機の設置比率に関する自主規制期限」について「2020年1月31日時点で15%以下」に再設定することを決議した。また、「2020年1月31日時点で5%以下」としていた設置比率期限(自主規制)についても延期する。

再設定の理由について阿部恭久理事長は「6号機の市場への供給の見通しが極めて厳しい状況にある」として、「無理のない状態にしなければ、廃業を選択するお店が増えてしまう。ひとまず15%以下に再設定し、市場に6号機が潤沢に供給されるようになった時点で5%を考えたい」と述べた。
 
採決では賛成が多数を占めた。しかし一方で、警察庁からは「15%に限りなく近づいているこの時期に、改めて15%に設定するのはなぜか」という意見も出た。これに対し、阿部理事長は「設置比率の平均値を下回っているホールもあれば、大きく上回っているホールもある。『大きく上回っているホールの設置比率を下げさせ、格差を減少させることが重要』などと述べて理解してもらった」と語った。

設置比率を大きく上回っているホールに対し、現実的なラインを再設定することが狙いだ。

なお、今回の決議内容には、「各ホールにおいて高射幸性回胴式遊技機の設置台数を現状より増台するような行為を行わないこと」「遊技をすることを想定していないような遊技機を設置して、総設置台数を増台することによって高射幸性遊技機の設置比率を下げるような行為を行わないこと」などが盛り込まれているが、「県内で一丸となって5%以下に向けて進めてきた。結局、正直者が馬鹿をみることになるのでは」などの反対意見もあったという。

(写真)記者会見で質問に応える阿部理事長ら全日遊連の執行部

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