中国反腐敗運動がラスベガスに波及

2014.12.05 / カジノ

11月26日、米ネバダ州のカジノ管理委員会が発表したデータによると、大金を賭けるVIP客によるバカラの収入がラスベガスでも急減していることが分かった。

ラスベガス・ストリップ地区の10月のバカラ収入は9700万米ドル(約114億円)で前年比約36%マイナス。マカオの収入の落ち込みと同調するように、ラスベガスでもバカラ収入の低迷を示す結果となった。中国政府が推進する反腐敗運動の影響でマカオのVIPバカラ収入は今年6月ごろから不振を極めるが、一時、中国人VIP客は本国の監視の目を逃れるためにラスベガスへの渡航を増やす兆候も見受けられた。しかし、今回の結果を見る限り、反腐敗運動の影響は米国にも波及。シンガポールでも同様にVIPバカラの収入は落ち込みを見せており、世界的な「VIP不況」の様相を呈している。バカラは中国人ギャンブラーに最も人気のあるゲームで、マカオやシンガポールなどアジアではバカラに最も多くのテーブル数を割くカジノが多い。

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