三木流「30秒で分かるパチスロ5号機規制」
2014.09.27 / 連載【連載】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー
[第17回]パチスロ5号機規制のおさらい
皆さんこんにちは!!
17回目の連載になりました。今回はパチスロ規制に関して、もう一度おさらいしてみましょう。弊社の見解も含まれているので、相違がある場合にはご容赦ください。
8月28日の警察庁からの指摘事項
① 役物作動時の出玉率の逆転について
ボーナス中に3枚掛け2枚払い出し、ハズレが多く枚数が減るのはダメ
② 獲得枚数の少ない図柄の組合せを指示する機能について
押し順などで小役の獲得枚数が変わる場合、枚数が多い方をナビしなきゃダメ
→押し順AT機は実質ダメ
③ 一連増加区間に関する自主規制について
3000枚自主規制はフリだけで、実際は自主規制してないでしょ、ちゃんと計算し直したら3000枚超えるようなものばっかりだったぞ!
→「ハーデス」のような一撃上乗せ1000G以上が発生するようなものは、おそらくダメ。「スーパービンゴネオ」、「ドリームジャンボ」なんかもってのほか
④ 質問書の記載方法及び運用について
何かの機能や出玉性能を隠して、それがOKかどうか探るような遠回しな質問はやめろ!
→検定の裏をかく手法で、出玉性能を上げるようなことをすると、合格後でも検定取り消しも
⑤ 遊技の結果を誤認する演出について
ベルリプレイや疑似ラインでの入賞、フリーズ、疑似回転などプレイヤーを勘違いさせるリールの動きはダメ
→ベルリプレイ、リプレイでのコイン投入、フリーズ演出、疑似回転、4thリールなど疑似的なリールの動き、入賞が今後は使えず、演出の幅が狭くなる
⑥ 型式試験の運用変更について
成立している小役を意図的に揃えさせないようにして、出率の下限値が55%を下回る設計値となっている台はダメ、一番損する打ち方で55%を超えるかどうかを9月16日以降はチェックします。
→押し順ATがダメ、ベースが低すぎる台がダメ
→左リール色目押しのATならOK? CTなら高純増でもOK?
⑦ その他
のめり込みを助長するようなスペック、出玉性能はダメ!
→天井、G数解除がダメ、ストックっぽい見せ方もダメ
日電協と日工組の自主規制方針
警察庁からの指摘を受けて日電協と日工組が以下の自主規制方針を決定。
① サブ基板制御のAT・ART機能をすべて主基板で行うことに
② 押し順違いの無抽選状態、ペナルティ機能も廃止
③ ペナルティ機能は今年の11月末の型式申請まで、各メーカー1機種2型式までの制限
④ 9月16日までに適合済みの台、ペナルティ機能を有する台の販売期限は来年2015年11月末まで
こうしてみると、かなり現状の機種を否定する内容になっています。いったいパチスロはどこに行ってしまうのかといった感じですが、前を向いて進んでいくしかないということで、今後もこの問題について、踏み込んでいければと思います。
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三木貴鎬
1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。