三木流「門外不出!機械選定の究極思考術」

2015.02.07 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは!! 36回目の連載になりました。今回は、以前もこのコラムというか、いろんなところで触れていますが、機械選定に必要な客層について述べていきたいなと思います。これを意識しているかいないかで、機械選定というか機械評価自体が変わる事でしょう。自店にいない、お客様向けの機械を購入しても、新台の寿命が短くなりますし、店内移動だけで終わってしまうと思います。そこで、改めて機械評価をする時に、「どの層向けの機械なのか」を最初に考えた上で新台戦略を練ることが必須になります。

【どの層をターゲットにしているのか?】

①新台好き(新台なら取りあえず何でも打つ)

②スロット好き(こだわりの機械は長期間打つ)

③ギャンブル好き(ハイリスクハイリターンの機械を打つ)

④常連(ジャグラーなどを打つ)

さらに

A若年層(20代~)

B中間層(30代~40代)

C年配層(50代以上)

そして

女性or男性

展示会などで試打した時に、どの層向けの機械か?を把握することが重要です。新台を買いまくる、パワーゲームが通用しなくなってきている事は、最近の市場の動向を見ても明らかです。もちろん新台には新台好きと言われる層を集客するので、一時的に稼働が上がった雰囲気が出ますが、新台じゃなくなった時点でいなくなってしまいます。またどうでもいい新台には、この層ですら、最近は見向きもしなくなっています。皆さんはどう思いますか? スロット好きと言われる層を取り込むには、自分がスロットを好きにならなければ、機械の面白さ、こだわり、ユーザーの気持ちを理解することが難しいですし、もしそれらが把握できているならバラエティーコーナーの機種構成も恐らく変わっている事でしょう。

最近の機械でいえば、「サラリーマン金太郎」のように、ギャンブル好きに訴求するはずだった機械が出玉においてギャンブル機でなかった・・・ギャンブル好きを取り込めなかったという機械の例もあります。「ジャグラー」は常連と言われる層が支えてくれているのは周知の事実ですが、常連だから飽きてくる・・・たまには新しい「ジャグラー」が打ちたい!しかし、毎日打つからこだわりもある・・・したがってジャグラーなら何でも買っておけというのはいささか危険な気もしますが新台も必要になってくるわけです。ジャグラーですら、選定が必要になってきたという事です。このように機械を選定するにあたって、どの層が何を求めているのかを考える事が重要だと言えます。

次回は今回触れなかった、女性か男性か? 年齢層別の機械選定についてもう少し考えてみましょう。

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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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