三木流「総合的に好評価サイレントヒル」

2015.09.08 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは!!

65回目の連載になりました。今回は、「サイレントヒル」についての評価を書いてみたいなと思います。脇役機としては活躍する実績の多いメーカーですがルパンが手に入らないホールからの問い合わせが非常に多い機種となっていて、俄然注目が集まりました。

 <ボーナス>

擬似ボーナス搭載のAT特化タイプ

 ■スーパーBIG:約100枚+AT

■BIGボーナス:約100枚+ AT期待度35%

■REGボーナス:約50枚+AT期待度15%

 擬似ボーナス比率

スーパーBIG:BIG:REG=1:5:4

 <確率&出玉率>

■ボーナス合成確率

設定①:1/274

設定②:1/258

設定③:1/247

設定④:1/242

設定⑤:1/228

設定⑥:1/222

 ■AT初当り確率

設定①:1/702

設定②:1/654

設定③:1/613

設定④:1/589

設定⑤:1/549

設定⑥:1/529

 ■出玉率

設定①:96.5%

設定②:97.5%

設定③:99.1%

設定④:101.8%

設定⑤:105.0%

設定⑥:110.7%

<通常時>

ベース:36G/50枚

天井:999G

コイン単価:3.2円(設定①)

■サイレントホラーシステム

レア小役が周期で出現。

レア役が出なければ出ないほど、強レア役の期待度UP

■エスケープチャレンジ(自力チャンスゾーン)

10or15or20G継続

成功で擬似ボーナスorAT

期待度は約40%

<AT>

純増:3.0枚/G

■ナイトメアRUSH(通常AT)

1セット:50G~

G数上乗せタイプ

■パンデミックゾーン(上乗せ特化ゾーン)

レア役超高確率状態

■クリーチャーパニック(上乗せ特化ゾーン)

0G連のゲーム数上乗せ、最高90%継続

■スーパーナイトメアRUSH(プレミア上乗せ特化ゾーン)

1セット5G継続の毎G上乗せ

最終ゲームにレア役発生で1セット追加

期待値:2000枚超

<感想>

筐体は乙女魂などと同じでオーソドックスなもので、液晶上部には目玉の形をした少し気味が悪い役物と液晶を隠すタイプのシャッターが搭載されています。ホラーゲームなので、バイオハザードに似た雰囲気の液晶演出ですが、その演出のクオリティはバイオハザードに比べると大きく見劣りします。ただしリングと比べると見劣りはしないイメージでしょうか。ただ、液晶演出は並ですが、役物の目玉とシャッターが頻繁に稼動し、アナログな動きが演出を盛り上げ、演出全体で見るとよく出来ています。また、ホラーコンテンツとパチンコ、スロットの演出の親和性は高く、急に驚かせるような演出の楽しさがコンテンツとマッチしているイメージです。

スペックは高純増のAT機。新基準ですが、ベースが36Gと低めになっているので、当たりの合成確率は軽めになっています。このベースの低さは「ガン×ソード」のように左リールに毎G目押しを必要とするような面倒な仕組みではなく、普通に遊技できて低ベースを実現しています。このカラクリはおそらく通常時に1枚役を頻出させることと、擬似ボーナスの確率を軽くすることで、基準ベースの55%を下回らないようにバランスが取られているのだと思われます。

ATは継続率やセット数上乗せはなく、G数上乗せだけのシンプルな仕様です。擬似ボーナスの確率は軽いのですが、ATの初当たり確率は設定①で1/700と非常に重く、AT終了後はまたAT突入まで打つ気が起こりにくい確率なので即止めが多くなりそうなスペックバランスでしょうか。通常時はレア役が周期的に出現したり、レア役を引かなければ引かないほど、次に出現するレア役が強いものになる仕組みとなっています。レア役を引いた直後は、演出がざわつき止めにくい状況になり、レア役を引かなければ、どんどん強レア役への期待感が高まっていくので、止め時が難しく通常時を間持ちさせるためには非常に効果的な仕組みといえます。

ゲームの流れもシンプルで分かりやすく、演出も面白く総合的には高評価。懸念材料は、ATの初当たりが重いことと、ATが継続率やセット数などがなく単発で終わることです。見た目や液晶演出の雰囲気が暗いので一般受けはしないのでしょうが、脇役としては導入しておきたい新台です。バイオハザード6との比較というより、台数規模も勘案して、リングとの比較の方がしっくりくるように思われます。リング導入で稼働実績があるところであれば、リングと同台数位のイメージで導入できれば、まずまずの稼働をするのではないでしょうか。

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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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