三木流「統計で見る機械購入費」
2014.10.18 / 連載【連載】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー
[第20回]使える? 使えない? 機械を見抜く選定眼を磨け
皆さんこんにちは!!20回目の連載になりました。
前回はパチスロ5号機規制後に、営業スタイルがどう変わるのかを2009年のデータを参考にして考えてみました。今回はその先にある機械の選定について考察したいと思います。
なぜこの話をするのか。それは5号機規制によって、今まで以上に機械の選定眼を磨かなければならないからです。
機械を大量に買うだけで集客する手法は、今後恐らく通用しなくなるでしょう。そして、コイン単価が下がる中で集客できない機械を導入してしまった場合は、機械代を回収できないことが容易に推測できます。
検査見直しによって、開発できるスペックが今から5年前のスペックと同等になる前提で考えます。2009年当時の資料には「年間1回転の機械台数で十分」とあり、それ以上はほぼ意味をなしていない結果になっています。
ここで一度、購入する機械の種類を整理してみましょう。
① 買わないと他店に顧客が流出する機械(防御)
② 買うと自店の稼働が上がる機械(攻撃力アップ)
③ 買うと店内移動を起こす機械(中立・・戦略上OK?)
④ 買っても何も変わらない機械(無駄・・・節約すべき?)
⑤ 買うと店全体に悪影響がある機械(無駄・・・自滅?)
⑥ お付き合いや機歴のための機械(無駄・・・時として必要?)
機械はこの6種類に分類できます。購入比率の統計を取ると④、⑤、⑥の機械は毎年80%を占めています。うーん考えちゃいますよね。残りの20%を買う選定眼を身につける・・・これが高稼働への第一歩だと考えます。
今年に入ってまともに使えた機械って何でしょう? ハーデスか、モンハンなのか? 思い出すだけでも一苦労といったところです。それくらい少ないことを肝に銘じる必要がありますね。
自店にとって何がプラスなのか? 何が無駄なのか? 無駄な機械代はジャグラーの出玉に振り分けた方がよいのではないか?
そう考えると今からできることはまだまだありそうです。
次回はこの6種の機械分類をもう少し掘り下げてみましょう。
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三木貴鎬
1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。