三木流「知らなきゃ損!ドラギャル極秘情報」

2015.04.19 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは!!

46回目の連載になりました。今回は高ベースの「麻雀物語3」が市場で高評価を得ているためか、意外(?)に問い合わせの多い「ドラゴンギャル」についての評価を述べたいと思います。

筐体は、下パネルにも液晶を配した「飢狼伝説」などと同様のもので、上部液晶左には宝玉ランプが搭載された回転体役物も搭載しています。液晶映像は前作から特に上積みはなく可もなく不可もなくいつものSNKの雰囲気で無難なものでした。

スペックは千円あたり59G遊技できる高ベースのAT直当たりタイプ。ベースが高い分初当たりは重く、一撃性も弱めでコイン単価も2.6円(設定①)の遊べるATとのことです。同じ高ベースの「麻雀物語3」が好結果を残していますが、平和のゲーム性の作り込みはしっかりしており打ち込ませる出来栄えでしたが、本機は過去のSNK機から進歩はなく、高ベースだけでは高稼働に結びつく印象は持てませんでした。

ゲームシステムも特に目新しいものはなく、遊べるAT仕様なので上乗せG数も小さく、頻度も低いことが想像されAT中も退屈なイメージでした。「麻雀物語3」は枚数上乗せで上乗せ頻度も高く、表示される数値も大きく感じ、上乗せが派手に見えましたが本機ではそういう効果もありません。

ベースが高くお金が減らないが出玉性能も低い「ローリスクローリターン」の感覚が強く、打ち気をそそりません。通常時の宝玉を集めるシステムも、満タンになって消化してゼロになった状態から、再度貯めようとは思えず、そこが止め時となりそうなシステムです。

ドラゴンギャルシリーズは登場するたびに稼動を落としています。5号機過去2作のSIS初週稼動平均は以下の通りです。

■ドラゴンギャル~修羅の野望(2013年7月)21,730枚

■ドラゴンギャル~ルーと伝説の黄金龍(2011年5月)23,043枚

つまり、本機が前作の結果を超えることは想像できません。前作は集客力もなく、直近のSNKの結果も踏まえると積極的に導入することは難しい印象です。大型店でバラエティーコーナーに少台数どうか、という評価。いずれにしろ、機械的に高稼働は難しそうですね。

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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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