三木流「無双オロチの評価は??」
2015.09.15 / 連載【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー
皆さんこんにちは!!
66回目の連載になりました。今回は、「無双オロチ」についての評価を書いてみたいなと思います。いい機械をどこかで作ってくるイメージのメーカーですが今回は稼働貢献してくれるのでしょうか? 人気ゲームの無双シリーズですが三國無双、戦国無双に比べ、知名度が・・・な、タイトルですが山佐の新基準第1弾となる本機を早速、試打してきました。
<ボーナス>
ボーナス無しのAT特化タイプ
<確率&出玉率>
■AT初当り確率
設定①:1/398
設定②:1/389
設定③:1/364
設定④:1/300
設定⑤:1/262
設定⑥:1/204
■出玉率
設定①:96.9%
設定②:98.7%
設定③:101.4%
設定④:106.9%
設定⑤:111.8%
設定⑥:119.1%
<通常時>
ベース:47G/50枚
天井:1190G
コイン単価:2.4円(設定①)
■古志城の刻(チャンスゾーン)
平均23G継続、当選期待度:36%
■復活の儀(チャンスゾーン)
2択自力型、10G継続、当選期待度:53%
<AT>
純増:2.5枚/G
■オロチCHAIN(通常AT)
枚数管理タイプ
枚数上乗せ×継続率
1セット:100枚or250枚~
継続率は毎セット抽選される:20%~100%
■斬バースト(上乗せ特化ゾーン)
ガラシャVer:最終告知タイプ
夏侯惇Ver:昇格上乗せタイプ
孫策Ver:最強上乗せタイプ
■オロチボーナス(擬似ボーナス)
30G継続、中オロチ当選のたびにボーナスが延命される。
中オロチ当選確率1/9
■オロチ無双(毎G上乗せ)
10G継続の毎G上乗せ
<感想>
筐体は鉄拳3rdと同じもので、液晶部には四方から閉まるシャッターも搭載されています。シャッターが動く頻度は低く、筐体の斬新さなどは感じないものでした。液晶の映像はゲーム版権なので美麗ですが、液晶演出自体は無難で特筆すべき出来ではありません。
スペックはオーソドックスなAT特化タイプ。ベースは高く47Gですが、初当たりは軽く設定1でも1/398となっています。初当たりが軽い分、おそらくATでの出玉が伸びない仕様になっていることが予想されます。高純増、高ベースのAT機は初期稼動は良いのですが、結局は出玉がショボイと判断され短命に終わっているので、差枚数が出なければ本機も短命になりそうです。さらに本機は設定6が119%のハイスペック仕様になっています。設定6の勝率も99%とエクストラ設定となっている模様です。
こういったエクストラ設定は、イベントを多発するお店では集客要素として使える可能性がありますが、あまりにも判別が容易だと稼動向上にはつながりません。また、ハイスペックな119%というだけでは打ってもらえず、同じく設定6が119%だった大都のジャッカスチームが惨敗していることからも、結局はゲーム性が面白いかどうかが重要といえます。
ゲーム性の特徴はレア役をもっと分かりやすくした中押しでの一確目「中OROCHI」を搭載しています。目押しで一確目をズバッと止める気持ちよさはありますが、他のレア役の期待感が下がっているのか、弱レア役のスルーなども見かけました。枚数上乗せの良さは、上乗せの頻度を上げて派手に見せることができることですが、上乗せの見せ方などがイマイチ下手で、AT中も盛り上がりに欠ける印象でした。
大コケするような新台ではないのですが、集客力もなく店内移動で終わりそうです。同時期に他の新台も多く、導入してもバラエティーまでの評価です。
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三木貴鎬
1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。