三木流「新台集客力は最大10%程度!?」
2015.03.21 / 連載【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー
皆さんこんにちは!!
42回目の連載になりました。今回は新台を買う意義について考えてみましょう。新台に期待することと言えば第一に「集客」でしょう。新台が無ければ稼働が落ちてくるのは、機械に寿命がある以上当然と言えば、当然なのですがそこで新台を導入すれば稼働が再び上がるというのは簡単な理屈です。
しかし冷静に考えると、今のご時世、新台に集客効果ってあるの?っていう疑問も浮かんでくるわけです。長年この業界に携わる私としては、それがここ最近めっきり減ってきたと感じるのです。その理由は以下が考えられます。
① 新台がスマホアプリなどで初日から堪能できる
② データ表示器の高性能化等によりスランプグラフ等で、箱持ちしていても実は差枚数で、出ていない=設定を使わない事がばれてしまう
③ パチンコの釘を見て、スロットに設定を入れるわけがないと思われている。
④ 短命な機械が多いので店舗側が機械代確保にまず走る。
こうして「新台を打ちに行こう」と、積極的なユーザーがここ最近めっきり減少したと思われます。従ってこの主な理由でお店側がコントロールできる②、③、④については逆に設定投入で出玉を見せれば集客効果が見込めるはずですが、そもそも、支持を得られるかわからない機械に、その労力を使えるはずもないというのが実情でしょう。従って、新台には集客効果がほとんどないと割り切って、新台の購入を減らす、その分を既存の固定機種に出玉として回すことが、稼働向上の近道になると考えます。
また新台効果は現状最大で10パーセント程度の客数、すなわち100台のお店では10人程度ほどしか望んでいないというデータが多く散見されることもあり、私もこの数字はある程度当たっているとみます。10台入れ替えしても多くても10人しか増えないといったイメージですが、集客力のない機械に至っては、全く増えないどころか、ただの店内移動に終わってしまうという結果です。従って今は、機械で集客できる時代ではなく、別のもので集客する時代だという事を、ユーザーが示してくれている事をホールが自覚しなければならないと言えます。
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三木貴鎬
1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。