三木流「戦国乙女2の評価は??」

2015.12.05 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは!!
78回目の連載になりました。今回は「戦国乙女2~深淵に輝く気高き将星」(平和)納品1/17~について評価してみましょう!!

平和オリジナルの人気コンテンツ「戦国乙女」の第3作が年明けに登場。新台が枯渇している年末年始ですが、導入すべきか試打してきました。

<ボーナス>
擬似ボーナス搭載のAT特化タイプ

■乙女ボーナス:30G継続
■真・乙女ボーナス:70G継続

<ボーナス確率>

■初当たり確率
設定1:1/385
設定2:1/332
設定3:1/354
設定4:1/295
設定5:1/323
設定6:1/247

■ボーナス合算
設定1:1/156
設定2:1/147
設定3:1/139
設定4:1/120
設定5:1/111
設定6:1/100

■出玉率
設定1:96.9%
設定2:98.4%
設定3:100.5%
設定4:104.7%
設定5:107.4%
設定6:110.5%

<通常時>
ベース:46.2G/50枚
コイン単価:2.60円(設定1)
天井:999GでAT(擬似ボーナス)当選

<AT>
純増2.9枚/G
継続率×セット数上乗せタイプ

■乙女ボーナス(擬似ボーナス)
1セット30G、約87枚獲得
消化中に真・乙女ボーナスへの格上げもあり

■真・乙女ボーナス
1セット70G、約203枚獲得

■鬼神討伐(引き戻しチャンスゾーン)
AT終了後に突入する最大15G継続の引き戻しバトル

■ユウサイチャンス(特化ゾーンのCZ)
成功でユウサイバトルに突入

■ユウサイバトル(上乗せ特化ゾーン)
1セット5G or 6Gのプレミアムバトル
継続率50~80%で継続のたびにボーナスストック

 

<感想>
筐体はルパン三世、ガルパンと同様の下パネルも液晶になっている豪華なものです。本機はルパンのように全面液晶ではなく、普通にリールが搭載されていて、リールでもちゃんと楽しめる筐体でした。液晶演出はとにかく画質がよく、クオリティの高いものでした。音や光も派手で、見た目で打ちたくなる新台ですが筐体に対する目新しさはありません。サブ基盤からメイン基盤への移行で、液晶演出の質が下がるとの噂もありましたが、液晶演出はさらに進化しており安心しました。

 スペックは高ベースの高純増ATタイプ。ルパン三世と同じ純増枚数で、ガルパンよりも初当たりが軽く、プレイヤーは甘くなった印象を受けそうです。スペックは高稼働を維持している百花繚乱サムライガールズに似ています。同じように擬似ボーナスストックタイプで、確率、ベース、天井ともにほぼ同じスペックで、出玉バランスや出玉曲線も同等と考えられます。ただ、百花繚乱サムライガールズは打てば分かるのですが、止めさせないゲーム性の工夫が秀逸で、非常に客滞が伸びる台でした。

本機はまず、AT中にやや間延び感があります。AT中は主題歌に合わせたPVが流れ、レア役を引くと数ゲーム後にボーナスストックをした場合のみ、ストックが告知されます。AT中の演出はほぼそれのみです。新基準機では出玉がメイン基盤での制御になると上乗せ特化ゾーンの表現力などが落ちるとのことでしたが、多少その影響を受けている印象を受けました。

 AT継続のバトルは最大15G続きますが、通常に転落しているので20枚ほどメダルを消化してしまいます。乙女ボーナス単発で終わった時は絶望的で、残った70枚程度のメダルで次の1/380の初当たりを目指すのは少しハードルが高い。また継続バトルの演出に関しては、黄→緑→赤と3G間に渡る派手な強攻撃を繰り出しても、普通に負けたり、全般的に演出の派手さと信頼度が伴っていない印象でした。

 見た目が派手な新台なので、一度は触れる機会があると思います。一方で課題はリピーターをいかにつけられるかです。根強いファンがいるコンテンツなので導入したい新台ですが、大型店以外ではバラエティーでの活用も視野に入れておくと良いかも。

1月はこの他、ビスティのガンダムしか新台の予定がないので、つい台数を多めに買いたくなってしまうところです。ただ、直近2カ月の苦しかった稼働を思い出すと冷静な判断ができるかもしれませんね。

★今後の新台発売スケジュール(予定)★
12/6~エヴァンゲリオン~魂を繋ぐもの(ビスティ)
12/6~リノ(山佐)
12/13~ハナビ再販(アクロス)
12/20~秘宝伝(大都)
1/17~戦国乙女2(平和)
1/17~機動戦士ガンダム(ビスティ)
1/25~ラッキージャックポット(岡崎産業)

*各機種、地域によって納期が異なるものがございます。

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三木貴鎬

1972 年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

三木貴鎬, 土曜, 戦国乙女2