三木流「低貸スロの〝超〟必勝数字」

2014.08.30 / 連載

【連載】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

[第13回]低貸しのニーズは意外と少ない?

皆さんこんにちは!!

13回目の連載になりました。今回は5スロなどの低貸し営業について考えてみましょう。20スロで集客に困った場合、5スロの導入という案が必ず出ます。さてその際に安易に5スロを導入していいのでしょうか?

まずは低貸し営業のポイントです。

① 5スロは商圏内の総台数20%の設置台数以上は客が分散する。

② 店内の設置台数も上記の事から多くても25%程度まで。

③ 5スロ、10スロは機械代が思ったよりもかかる。

④ 20スロと10スロは、5スロ、2スロと客層がそれほどかぶらない。

⑤ 10スロは20スロと客層がかぶる。

⑥ 2スロと10スロの相性はいい。

⑦ 1パチと20スロの相性は悪い。

まず①番です。すでに商圏内の5スロで総設置台数が20%以上ある場合、自店が5スロを後追いでやったとしても客が沸いてくるわけではなく、競合店と分散する結果になり苦戦しやすいと言えます。従って②の場合も20スロとの客数比率を単純に考えた場合、5スロの適正台数は25%に留めたほうが無難といえます。

③は機械代がかからないようにするために、始めるホールさんも多いことでしょう。しかし現状、新機種を求める客が増加してきたこともあり新機種を導入していかないと稼働が低下していく傾向にあります。「スロットを単純に楽しみたい客」から「ギャンブルをしたいが単純にお金を使えないお客さん」という層に変化していることが背景にあると思われます。従って新台もより多く求められる傾向にあります。

④に関しては、20スロと10スロの客層はかぶるが、20スロと5スロの客層はそれほどかぶらないと言えます。従って「5スロを始めると20スロの客が流れてしまうのでは?」という懸念はないと言えます。

⑤20スロと10スロは客層がかぶるため、併用して始めると、何をしたいお店かわからなくなり、また客数自体が増えないため単純に売り上げのみ下がるという事態に陥ります。

⑥は単純に20スロと5スロの半分という立ち位置で相性はいいです。この2レート以外を同時に始めると(例えば、20、10、5、2の4種レートなど)、お店の方針が伝わりにくくなるので注意が必要です。

⑦ に関して、パチンコは1パチ専門なのにスロは20スロという場合は、努力しても稼働が頭打ちになります、単純に客層が違うので、流動性がないため、稼働が上がりにくいことが要因と言えます。

以上のポイントを鑑みると安易に低貸し営業を始めても失敗することがお分かりになるでしょう。

低貸しを始める場合は相当な下調べと覚悟が必要と言えます。

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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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