三木流「ライター来店企画の是々非々」
2015.06.13 / 連載【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー
皆さんこんにちは!!54回目の連載になりました。今回は、今巷で話題になっているライター来店企画について触れてみたいと思います。
ライター来店のリスク
ライターが来店することの意義は集客にあるわけですが集客には「集める」ことと「集まる」ことの2通りあると考えます。
ライター来店企画は当然前者になるのですが他者の力を借りる以上、その他者がいなくなった場合当然そのお客は去っていくわけです。また集客に成功しても見知らぬお客が大挙して押し寄せた場合常連客にとっては居づらいお店になるので、表面上はお客さんがいてもそのイベントをやり続けないと普通の日は、お客さんがいないという悪循環にはまる可能性があるわけです。またライター来店日に来るお客さんの大半は出玉にも期待するので、出さなくてはお客さんも納得しないでしょうし、そのお客さんたちが勝ちを独占した場合、常連客が勝てなくなる危険性も孕んでいます。
更にライターも当然集客を求められるので、有名じゃないライターほど、過激に集めようとするので告知が、派手になったり、過激になったりしていくわけです。今回の一件は起こるべくして起こったといえるかもしれません。ではライターを来店させることのメリットは何でしょうか?
私からすると、一部の勝ちに飢えたお客さんか、ライターのファン以外メリットがないのではと思うわけです。もちろんお店にもメリットがあるとも思えません。飲食店が雑誌に掲載依頼をして常連客がいなくなるという話を良く聞きますが、まさに同類とも思えるわけです。味のいい店が知ってもらうために依頼するという意味があるのでしょうが、そもそも味がいい店がやるとも思えないわけです。ホールでいう、この味=出玉なら、わざわざ集めなくても出玉を求めて集まってくると思うのです。
従って集める努力よりも集まる努力が必要だと痛感したわけです。自発的に集まったお客さんなら負けても自ずと納得しやすくなるでしょうし、常連化する可能性も大いにあると思います。結局は、自店の魅力を磨くことが稼働向上のポイントだと思った一件でした。
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三木貴鎬
1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。