三木流「パチスロ銀と金2の評価は?」

2015.10.31 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆様こんにちは!

73回目になります。 今回は「パチスロ銀と金2」(タイヨーエレック、納品11/16~)の評価をしてみたいと思います。前作が意外と注目され販売台数を伸ばしましたが、結果は惨敗となってしまいました。あれから4年を経て来月登場する「銀と金」第2弾を試打してきました。コアなファンはいるのでしょうが 導入は?

<ボーナス>

BIGボーナスのみ搭載のA+ARTタイプ

 ■BIGボーナス:312枚獲得

<確率&出玉率>

■BIG確率全設定共通:1/809

■ART当選確率

設定①:1/412

設定②:1/381

設定③:1/332

設定④:1/295

設定⑤:1/266

設定⑥:1/242

 ■出玉率

設定①:97.0%

設定②:98.5%

設定③:101.1%

設定④:103.6%

設定⑤:106.5%

設定⑥:110.2%

 <通常時>

ベース:34.8G/50枚コイン単価:2.8円(設定①)

 ■マルチシナリオシステム

最大104Gごとの周期抽選的なシステム

第1ステージ:最大40G

第2ステージ:最大40G

第3ステージ:最大20G(自力チャンスゾーン)

決着演出:4G途中レア役によって、G数短縮の可能性あり

<ART>

純増1.6枚/GG数上乗せタイプ

■ヘルエッジロード(通常ART)1セット50G~スタート時、上乗せ特化ゾーンスタート

■供託金モード(G数仮上乗せ特化ゾーン)毎G、全役で仮上乗せが発生仮上乗せで貯めたG数を賭けて最終バトルで勝利すればG数が上乗せされる。

 ■銀王モード(プレミアムG数上乗せ特化ゾーン)1セット5G修羅図柄揃いまたはレア役でゲーム数上乗せ修羅図柄揃い確率:1/2.6上乗せ当選で5G再スタートのSTタイプ継続期待度:95%

<感想>

筐体は旧筐体でバーチャファイターなどと同様のもので、役物非搭載のオーソドックスなものでした。液晶演出は作り変えられていますが、前作と雰囲気は同じで、お馴染みの「ざわざわ・・・」もあります。演出自体は可も無く不可もなく、とはいえ最近の役物が派手な台と比べると少し物足りない感じがしました。

 スペックはA+ARTタイプですが、BIGボーナスの確率は重く、ARTメインで出玉を伸ばすタイプになっています。通常時は3つのステージを進行していき、最終バトルに勝利すればART突入となります。3つのステージはそれぞれ最大40G、40G、20G消化する必要があり、レア役を引くことで短縮抽選が行われます。短縮可能な周期抽選タイプになりますが、周期が終わるたびに、止めることを考えてしまうので周期抽選タイプはあまりヒットしない傾向にあります。また、何周期目がチャンスなど、解析上、狙い目もできてしまいがちで、解析が進むと稼動が急落する台も多くありました。 ART中のG数上乗せは「銀と金」特有の仮上乗せタイプ、供託金モードも健在ですが、さらに直乗せも「1or50G」のように表記された“玉”を獲得して、最終ゲームで50%の確率で1Gの上乗せか50Gの上乗せか確定する仕組みになっていました。供託金モードは前回と同じような仕組みですが、毎G仮上乗せが発生し、何G継続するか分からない仕様になっていました。この仮上乗せの供託金の仕組み自体が前作で評価しづらい部分だったので、この仮上乗せ自体が変わらないと評価も変わらないかと思われます。仮上乗せのG数を最終決着で獲得できるかが見せ場ですが、大きく仮上乗せをして最終決着で敗北してしまいG数を失うと、失望感が非常に大きいです。

キャラクターや世界観はスロットにマッチしているコンテンツなので、供託金の仕組みがなんとかなれば…というところでしょう。また、重い確率のBIGボーナスを搭載していますが、そのBIGを苦労して引いても恩恵はあまりなく、BIGボーナスの意味は薄いものでした。 福本マンガが好きな方も多いので大型店ではバリエーションのひとつとして、バラエティーには欲しい新台でしょうか。

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三木貴鎬

1972 年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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