三木流「その機械選定ズレてませんか?」

2014.12.07 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

[第27回]すべてはお客様のために

皆さんこんにちは!!

27回目の連載になりました。今回は機械選定についてお話しましょう。この話はちょいちょいこのコラムでも出てくる話題ですがお付き合いください。

 機械選定で大事なことは「どの客層向けか」、そして「その中身がその客層にあっているか」です。またその客層が自店にどれくらいいるのかという事の把握も重要です。

さて機械選定の場面で今回の「アレジン」導入に向けての某店の会議を例に挙げて検証してみましょう。

某店Aの場合

上司A・・・導入するにあたって、規制で今後、機械が出てこないのだが、今後のために爆裂機として大量に導入しておこう!!

部下B・・・そうですね! ギャンブル機として持っておかないと競合店に流れてきついですよね。ちなみに何台買います?

上司A・・・最低競合店の台数ぐらいは入れないとな!

部下B・・・了解しました!トップ導入必須ですね!

某店Bの場合

上司A・・・アレジンどう思う?

部下B・・・機械の評価以前に当店のお客さんに必要でしょうか?

上司A・・・うちでは年配層のお客さんも多いし、客滞率の長い機械じゃないと、お客さんをいじめかねないな。

部下B・・・そう思います。なので、小台数で手に入るなら、考えましょうか?

上司A・・・いや小台数でも代わりに、似たようなコイン単価の機械を逆に外さないと、お客さんの人数は増えないから、入れた場合既存機の稼働が下がるぞ!

部下B・・・わかりました。今回は見送りましょうか。

皆さんいかがですか? 一例を挙げてみました。極端な例かもしれませんが、どちらも実在する店舗です。ここで言いたいのは、某店Aは焦点を競合店にあてているのに対し、某店Bは自店のお客さんに焦点を当てているという事です。機械選定の基本は、いつの時代でも変わっていないと思います。つまり、「機械選定の肝は客層とゲーム性が合っているか」「自店にそのお客さんがいるのか」です。機械選定に入る以前の話かもしれませんが自店のお客さんに焦点をあてるという重要性を再認識しました。「すべてはお客様のために」という考えがあらためて必要な時代になったという事でしょうか。

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三木貴鎬

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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