三木流、AKB勝利の女神の評価は?
2017.08.11 / 連載【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー
皆さんこんにちは!165回目になりました。今回は京楽製「AKB48 勝利の女神」(納品9/3~)の評価です。2年ぶりにシリーズ第3段となる最新作が登場。AKB、NMB、HKT、SKEと登場メンバーが大幅に増えた本機ですが、導入すべき新台か試打してきました。
<ボーナス>
ボーナス非搭載のART特化タイプ
<確率&出玉率>
■ART初当たり確率
設定①:1/395
設定②:1/386
設定③:1/358
設定④:1/347
設定⑤:1/318
設定⑥:1/294
■出玉率
設定①:97.5%
設定②:98.1%
設定③:100.8%
設定④:103.9%
設定⑤:107.2%
設定⑥:111.4%
<通常時>
ベース:46G/50枚
コイン単価:2.6円(設定①)
天井:999G
■48CHANCE(自力CZ)
4種類のCZ
強 48秒物語
↑ 参戦モード
↓ 推しメンモード
弱 スタンバイモード
■じゃんけん大会(3択チャレンジ)
押し順正解でART+ポイント上乗せ特化ゾーン突入
発生確率:通常時約1/2000、ART中約1/400
<ART>
純増2.0枚/G
ポイント上乗せタイプ
■勝利の女神(通常ART)
1セット30G
チャンス役などで「推しポイント」獲得
■勝利の女神総選挙(継続ジャッジ)
5G継続
7種類から選ばれたランクに必要な「推しポイント」が貯まっていればART継続。
①アップカミング女神:200Pt消化
②フューチャー女神:150Pt消化
③ネクスト女神:100Pt消化
④アンダー女神女神:50Pt消化
⑤女神選抜:0Pt消化(継続確定)
⑥女神セブン:0Pt消化(継続確定)
⑦女神センター:0Pt消化(継続確定&チャンス役確率UP&上乗せ数2倍)
■熱狂LIVE ZONE(上乗せ特化ゾーン)
1セット3G、推しポイント上乗せ特化ゾーン
■推しRUSH(上乗せ特化ゾーン)
3G+α、推しポイント上乗せ特化ゾーン
<感想>
筐体は、前作のAKBと同様のものですが、筐体右側のサプライズレバーが無くなり、その場所に大きめの縦型サブ液晶(パチンコ必殺仕事人のサブ液晶と同様の大きさ)が搭載されています。液晶演出の出来は前作と変わりませんが、AKB、SKE、NMB、HKTから総勢100名が選抜メンバーとして登場し、楽曲も45曲とスケールが大きく進化しています。
スペックは純増2.0枚のART特化タイプ。千円ベース、初当たり確率、天井、出率など非常にオーソドックスな設計値になっています。
ART継続の仕組みが特徴的。ART中に「推しポイント」を貯めて、そのポイントに応じてARTが継続するかどうかジャッジする仕組みですが、必要ポイントを後から抽選するので出来レース感があり、納得しがたい継続方法です。また、毎セット「終了するかも」というネガティブな感覚を持ち、継続する安心感がありません。演出やスペックは良い台ですが、その継続の仕組みが懸念材料。
初代AKBは、人気の絶頂期だったので女性や年配層も打ちました。2作目はボーナスが搭載され目押しが必要だったので、少し客層は変化しました。今作は、再度目押し不要のART特化タイプとなりましたが、AKB人気自体が下火で、登場メンバーやグループが多様になっているので、一般受けは見込めません。しかし、マニアックになったことで一部のファンには支持されそうです。
過去2作のSIS初週稼働は
2013年7月 AKB48 23,646枚
2015年10月 AKB48バラの儀式 21,095枚
前作の結果と同等かそれ以下と予想します。
スペックやゲーム性の進化はなく、AKBファンのための1台。中大型店ならバラエティーでの導入をオススメします。
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三木貴鎬(みき・たかし)
1972 年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。