三木流、鬼浜爆走愚連隊の評価は?

2017.03.17 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 144回目になりました。今回はベルコ製「鬼浜爆走紅蓮隊 愛」(納品4/16~)の評価です。鬼浜の新作が4年ぶりに登場。初代、鬼浜爆音、コウヘイ、ハヤト、鬼浜友情、に次ぐシリーズ第6弾を試打してきました。


<ボーナス>
■ボーナス:174枚
(ボーナスは重くARTメイン)
ART期待度:40%

<確率&出玉率>
■ART+ボーナス初当たり確率
設定①:1/299
設定②:1/289
設定③:1/272
設定④:1/251
設定⑤:1/236
設定⑥:1/221

■CZ確率
設定①:1/150
設定②:1/141
設定③:1/130
設定④:1/119
設定⑤:1/110
設定⑥:1/90

■出玉率
設定①:97.9%
設定②:99.3%
設定③:101.6%
設定④:104.8%
設定⑤:108.3%
設定⑥:112.1%

<通常時>
ベース:39G/50枚

■カッ飛びZONE(前兆)
期待度:30%
上位の超カッ飛びZONEもあり

■愛メーター
失敗の繰り返しでポイントが貯まり、メーターMAXでCZのチャンス
CZ当選確率:50%

■赤テープモード(CZ高確率)
CZ高確率状態で、約1/10でCZに当選

■愛チャレンジ(CZ)
①愛の師弟ミッション:期待度20%
②愛一文字:期待度35%
③愛への挑戦:期待度50%
④マジ愛ミッション:期待度70%

<ART>
純増1.8枚/G(ボーナス込2.0枚)
差枚数管理タイプ

■狂乱麗舞(通常ART)
ART消化中は「愛図柄」で高確移行抽選。
レア小役や愛図柄では上乗せを抽選。
愛図柄が3つ揃った際はリュウジモード+上乗せ確定

■鬼カードチャレンジ(上乗せ特化ゾーン)
差枚数上乗せ特化ゾーン
ART当選時に突入して初期G数を決定
左中右と3枚のカードが登場してレバーON時に選ばれた押し順に対応したカードをGET。
カードに書かれた枚数が上乗せ枚数となる。

①一撃・鬼カード
保証G数:1G
平均枚数:60枚

②連撃・鬼カード
保証G数:2G+α
平均枚数:160枚
「終了」カードを獲得するまで継続。

③超・鬼カード
保証G数:4G
平均枚数:450枚

■コウヘイ苦RUSH(枚数上乗せ特化ゾーン)
全小役で上乗せ抽選

■鬼神乱舞
1セット10G
鬼カードストック特化ゾーン
押し順ベルの1/2で鬼カードをストック


<感想>
筐体は、スーパービンゴネオと同様の上部液晶のオーソドックスなタイプで液晶にはシャッターも搭載されています。液晶演出は鬼浜そのもので、コミカルな演出にシャターも加わり、良い出来でした。鬼浜は前兆のざわつく液晶演出が秀逸で常に期待感を持って通常時をプレイでき、本機もその前兆演出は作り込まれていました。レバーONで演出が無いのに、第2停止などで急にフリーズする「カチコミ演出」など工夫もされています。

通常時はレア役でのCZ抽選はもちろん、失敗ポイントの蓄積でもCZ抽選が行われ、CZ当選率も高く非常に止めにくい仕組みとなっており、初期稼働は特に伸びることが予想されます。「コウヘイ外伝」「ハヤト疾風伝」は残念な結果でしたが、本編の鬼浜シリーズはすべて初期稼働が好調な結果となっており、こういった止めにくい演出がその要因かと思われます。

スペックは純増1.8枚のA+ARTタイプ。ボーナスは未発表ですが、おそらく1/1000程度でARTがメインです。ARTは新基準機で初の差枚数管理タイプ。純増枚数が少ないARTでは獲得枚数が安定せず、枚数が少なすぎてストレスが溜まる展開も多いのですが、枚数管理だと、そのストレスもなく、純増枚数が少ないタイプには向いているシステムかもしれません。

本機の最大の特徴は枚数上乗せ特化ゾーンの鬼カードチャレンジ。左中右の3枚のカードが登場して、レバーONで選ばれた押し順の第一停止の場所のカードをGET。そこに書かれている枚数が上乗せされます。大きな上乗せカードがある状況での、レバーONはガチ抽選なので手に汗握ります。

通常時の面白さと止めにくさ、ARTの枚数上乗せの楽しさなど総合的に高評価ですが、出玉が伸びていくトリガーがイメージできず、ARTは小さな上乗せを重ねるタイプなので、勝ちのイメージが持ちにくい台かもしれません。そういうイメージと純増枚数の少なさもあり、ギャンブル好き層は食いつかないのであくまで脇役機としての評価。

大型店では3~4台まで問題なく使えそうですが、4月には他に番長、キン肉マン、獣王など格上のタイトルが控えているので、中小型店ではバラエティーまで。3台から8万円引きという大きな値引きがあるので大型店では、1台か3台の選択でしょうか。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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