三木流、紅き魂は桜の如くの評価は?

2017.09.10 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは!169回目になりました。今回はベルコ製「紅き魂は桜の如く」(納品9/18~)の評価です鬼浜のようなヤンキーキャラで、女の子を主役にしたオリジナルコンテンツの新台が登場します。
 
<ボーナス>
■BIGボーナス:192枚
(ART期待度50%以上)

<確率&出玉率>
■BIG確率
全設定共通:1/2048

■CT確率
設定①:1/112
設定②:1/110
設定③:1/108
設定④:1/106
設定⑤:1/105
設定⑥:1/103

■ART初当たり確率
設定①:1/420
設定②:1/411
設定③:1/377
設定④:1/337
設定⑤:1/303
設定⑥:1/278

■出玉率
設定①:97.9%
設定②:99.2%
設定③:101.6%
設定④:104.8%
設定⑤:108.4%
設定⑥:112.3%


<通常時>
ベース:32G/50枚
コイン単価:2.6円(設定①)
天井:ボーナス間500G&CZ5回スルー

■タイマンチャンス(CT)
5G継続
消化中はCZ・ARTを抽選
演出は3種類
①女の因縁勝負
②女の真剣勝負
③キョウコエピソード:期待度80%

■昇華乱舞(自力CZ)
STタイプ
10G+α継続
成立役に応じて桜ランプ獲得
桜ランプ数に応じてART抽選(10個でART確定)
ART期待度:40%

■開華チャンス
桜ランプ獲得の特化ゾーン
最低5個以上の桜ランプが点灯

■紅テープモード
紅桜図柄停止・タイマンチャンス失敗時などで突入
桜が舞えば紅テープモードのチャンス
滞在中は成立役不問でCZ・ARTを抽選
CZ・ART期待度約50%


<ART>
純増2.0枚/G
G数上乗せタイプ

■紅RUSH(通常ART)
1セット50G+α

■特攻殲滅(G数上乗せ特化ゾーン)
ART中の1/150で突入
BAR揃いで上乗せ札を獲得
BAR揃い確率は約1/3.5
上乗せ札「天下無敵」は最低100G上乗せ
上乗せ札10枚獲得後は毎ゲーム札の格上げ抽選
BAR揃い後は「フルボッコターボ」or「タイマンバトル」移行にも期待

■フルボッコターボ
上乗せ札の格上げチャンス
毎ゲーム格上げ抽選
ハズレ・ボーナス成立まで継続

■タイマンバトル
獲得した上乗せ札の種類に応じたキャラと対決
対決勝利でさらにG数上乗せ

■突ナビ
特殊ナビ「突ナビ」発生で上乗せのチャンス

■紅ターボ(G数上乗せ特化ゾーン)
パンク型上乗せ特化ゾーン
ハズレorボーナス成立まで継続
最低5G保証
平均約140Gの上乗せ

■双花繚乱(G数上乗せ特化ゾーン)
1セット20G継続
BAR揃いが高確率で発生
期待値2,000枚


<感想>
筐体は新筐体で本機専用ですが、特に見た目に斬新さはなくオーソドックスな液晶搭載タイプです。液晶の上と左右から役物が飛び出しますが、ありきたりな動き。また、オリジナルキャラのクオリティが低く、版権モノと比較すると安っぽく見えてしまいました。

鬼浜ではバカバカしいコミカルな演出が豊富でしたが、同じヤンキーものでも女の子キャラが主役でコミック的要素は薄れてしまっています。女の子のヤンキーキャラには共感しくく感情移入ができませんでした。液晶演出の作り込みは並で、鬼浜よりも劣る印象。

スペックは純増2.0枚のA+ART。ボーナスは重く、ART特化に近いタイプです。ベースは32Gと低いのですがCT役を搭載しており、CTが実際の千円ベースを引き上げています。通常時のCZの種類が多く、CT役も絡んでゲームフローが複雑。ART中も単純なG数上乗せではなく「上乗せ札」を獲得して昇格させたり、上乗せ特化ゾーンが多数あったりと、初見ではよく分からないゲーム性です。

キャラクターがよく液晶演出のクオリティが高ければ、その複雑なゲーム性も“打ち込み要素”だとプラスの評価ができますが、このキャラ、この演出では、ゲーム性を理解する前に遊技を止めてしまいそうです。

過去に登場した鬼浜シリーズのスピンオフ機「コウヘイ最凶伝」「ハヤト疾風伝」が厳しい結果に終わっていますので、同じ系統の本機もヒットする可能性は低そうです。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972 年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、 2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナー や講演会を行う。

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