三木流、ゼクスイグニッションの評価は?

2017.02.11 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 139回目になりました。今回はオリンピア製「ゼクスイグニッション」(納品3/5~)の評価です。トレーディングカードゲームが本機の原作で、TVアニメ化もされている版権です。
導入する価値があるのか試打してきました。

<ボーナス>
ボーナス非搭載のART特化タイプ

<確率&出玉率>
■ART初当たり確率
設定①:1/494
設定②:1/472
設定③:1/442
設定④:1/390
設定⑤:1/368
設定⑥:1/312

■出玉率
設定①:96.7%
設定②:97.9%
設定③:100.1%
設定④:103.7%
設定⑤:105.5%
設定⑥:110.2%

<通常時>
ベース:46G/50枚
コイン単価:2.6円(設定1)
天井:①600G ②999G
モードによるG数解除方式
   
■ジャッジメントフェイズ(自力CZ)
期待度:40%

<ART>
純増2.0枚/G
G数上乗せタイプ

■イグニッションフェイズ(通常ART)
初期G数は特化ゾーン「神竜決戦」で決定、最低保障40G。

■神竜対戦(G数上乗せ特化ゾーン)
1セット4G  ループ率50~80%
神竜を撃破でゼクスラッシュに突入

■ゼクスラッシュ
G数上乗せ1G連 (最大ループ80%)
神竜大戦で獲得したG数を1G継続するたびに上乗せ。


<感想>
筐体は、最近のオリンピアの上下全面液晶タイプのもの。この筐体が遠目から見た時は新台に見えにくい特徴があります。

液晶演出はいつものオリンピア同様、映像は美麗。対決演出などはカードバトルが繰り広げられますが、30代以上のユーザーにとってはカードバトルにあまり馴染みがありません。客層は若者が中心となるでしょう。

スペックは純増2.0枚/GのART特化タイプ。ARTの初期G数が大きくなりやすく、ロング継続に期待できる分、初当たり確率が犠牲になっています。その初当たりの重さこそが本機の懸念点。5.5号機初期に、ベースが甘く初当たりが重いAT特化タイプが多く登場しましたが、初当たりが重いものに関しては厳しい結果となりました。しかし、通常時にG数解除があるので前兆も発生し、初当たりまでの苦労は少し軽減されています。

ARTの初期G数を決定する神竜大戦が「涼宮ハルヒ」の特化ゾーンと似ているとの営業トークがありました。ただ、G数が倍々で増えるわけではなく、加算されていくタイプなので、それほど大きなG数の上乗せとはならなそうです。200G~500Gぐらいが現実的な数値かと思います。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー, オリンピア, ゼクスイグニッション