三木流、ガールフレンドの評価は?

2017.06.16 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 157回目になりました。今回はオリンピア製「ガールフレンド(仮)」(納品7/17~)の評価です。スマホの恋愛カードゲームが原作の本機。ここ1年、ヒット機に恵まれていないオリンピアですが、導入すべき新台か試打してきました。

<ボーナス>
ボーナス非搭載のART特化タイプ
 
<確率&出玉率>
■ART初当たり確率
設定①:1/245
設定②:1/236
設定③:1/220
設定④:1/190
設定⑤:1/179
設定⑥:1/140
 
■出玉率
設定①:97.7%
設定②:98.8%
設定③:100.2%
設定④:103.4%
設定⑤:108.3%
設定⑥:116.2%
 
 <通常時>
ベース:46G/50枚
コイン単価:2.4円
 
■ガールズチャレンジ(自力CZ)
突入確率:1/119~1/108
 
<ART>
純増1.8枚/G
G数上乗せタイプ
 
■ガールフレンドボーナス
偶数揃い
1セット20G+ART昇格抽選
 
■ガールフレンドタイム(通常ART)
奇数揃い
上乗せ特化ゾーンのスクールゲートチャンスで初期G数を決定
平均60Gスタート
 
■ドリームデートタイム(上乗せ特化ゾーン)
3種の特化ゾーンのいずれかに突入
継続性あり(25%~75%)
①フォトチャンス:1Gのみ、平均30G上乗せ
②フォトチャンスSP:3or6G継続、平均60G上乗せ
③シャボン祭:10G継続、平均300G上乗せ
 
 
<感想>
筐体は、上下2画面の分離筐体です。この筐体は端から見た時に何の台か分かりにくく、新台としてアピールするにはPOPなどで補う必要があります。
 
原作はAmebaのスマホ用恋愛カードゲームで、多数の女の子キャラが出現します。液晶演出は「ラブ嬢」に似た作りで、通常時はパチンコのように3つの絵柄が回るシンプルな演出が多めです。パチンコユーザーには入り込みやすい一方、パチスロユーザーには刺さるでしょうか。

ART中の演出は、女の子を口説いてデートするような展開で、恋愛ゲームをやっている感覚になります。若い人にとってはこうしたコンテンツは当たり前かもしれませんが、いい年をした人にとっては、かなり照れてしまう台でした。
 
本機のスペックはART特化タイプ。千円ベースが甘く、初当たりも軽い。初当たり確率は甘いのですが、偶数図柄揃いの1セット20Gの小当りも含めた数値なので、奇数図柄ぞろいのメインART突入率は現時点では不明です。

悪い条件を想定すると、偶数揃いの20Gで終了して獲得枚数が20~30枚だけで終わってしまうこともあります。新基準機では、この単発駆け抜けの割合が多い台は結果が出ていないというデータがあり、重要な判断要素になります。
 
ART中はレア役から連続演出に発展し、クリアすればいずれかの上乗せ特化ゾーンに突入。特化ゾーンには連続性があり、何度も突入させて小さめのG数上乗せを積み上げていく印象です。ART終了後の引き戻しはありますが、継続率、セットストックの概念はありません。G数上乗せがメインで単調となりなやすく、もう少し仕掛けが欲しいと感じました。
 
第2の「ラブ嬢」を狙って作った台かどうかは分かりませんが、似たゲーム展開なので比較対象とされやすいです。「ラブ嬢」は長期の安定稼働となりましたが、3~4台並べて設置した場合は稼働が弱く、あくまでバラエティーで重宝していました。それよりも出玉性能が劣る新基準機であることを考慮して導入を検討していくべきです。大型店なら、原作ゲームファンを見込んでバラエティーを中心に攻めるべきかと。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー, オリンピア, ガールフレンド(仮)