三木流、「ロードオブヴァーミリオン」の評価は?

2016.09.09 / 連載

【土曜】三木貴鎬のパチスロ機械選定セミナー

皆さんこんにちは! 117回目になりました。今回は七匠製「ロードオブヴァーミリオン」(納品10/16~)の評価です。

スクウェア・エニックスのアーケードゲームがパチスロになって登場。「アナザーゴッドハーデス」を意識したゲーム性とのことですが、導入すべき新台か試打してきました。

<ボーナス>
擬似ボーナス搭載のART特化タイプ

<確率&出玉率>
■ART初当り
設定①:1/482
設定②:1/457
設定③:1/421
設定④:1/354
設定⑤:1/297
設定⑥:1/252

■プレミアム確率
全設定共通:1/8192

■出玉率
設定①:97.8%
設定②:99.6%
設定③:101.5%
設定④:104.7%
設定⑤:108.8%
設定⑥:112.1%

<通常時>
ベース:45G/50枚
天井:1600G

■ドライブチャンス(自力CZ)
10 or 20G継続

<ART>
純増1.9枚/G
G数上乗せ×セット数上乗せタイプ

■ロードトゥヴァーミリオン(通常ART)
最低50G~

■アルティメットバースト(G数上乗せ特化ゾーン)
上乗せキャラは以下の5種類
①ソエル:5G+α継続 平均80G上乗せ
②安部晴明:5G+α継続 平均80G上乗せ
③シヴァ:5G+α継続 平均80G上乗せ
④オーディン:5G+α継続 平均150G上乗せ
⑤バハムート:10G+α継続 平均300G上乗せ
レア役成立で覚醒(上乗せ性能1.5倍)
超覚醒(上乗せ性能2.0倍)の可能性あり

■皇帝揃い(プレミアム)
ART100G+上乗せ特化ゾーン3個


<感想>
筐体は「ニンジャガイデン」と同様の下パネルも液晶となっている2画面タイプのドーナツビジョン。下パネルと連動した演出は、ほとんどありませんが、液晶自体の性能が良いので、非常に美麗で見栄えする筐体でした。

スクウェア・エニックスのアーケードゲームを移植しているので、液晶映像はクオリティーの高いものでした。「アナザーゴッドハーデス」を真似た台なので、通常時は液晶に3つの数字が出現し奇数揃いで当たりが確定します。ゲームのキャラクターが色々と登場するので、ハーデスよりも演出のバリエーションが多く楽しめました。

スペックはART特化で、ゲーム性はハーデスそのもの。純増枚数が減って、ベースが大幅に上がったプチハーデスと言ってよいゲーム性でした。

ゲーム性でハーデスとの違いは
・上乗せ特化ゾーンで覚醒、超覚醒という上乗せ性能がUPする可能性がある
・ART中にポイントを貯めてMAXに到達すれば、上乗せの抽選が行われる

以上の2点のみです。

液晶演出やキャラクター面など、ハーデスより良い出来でしたが、ハーデスを打つ客層はギャンブル性を求めているので、そのギャンブル性の低下には疑問が残ります。またハーデスは、4号機時代から作り上げられたミリオンゴッドというブランド力もあります。

ゲーム性は悪くないのでヒットする可能性はありますが、集客力が見込めないので新台で購入する必要性は感じません。大型店でバラエティーまで。稼動良ければ、後追いでの導入をオススメします。

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三木貴鎬(みき・たかし)

1972年生まれ。中央大学商学部卒。神奈川県をはじめ、東京都や千葉県などのスロ専で勤務。グループの複数店舗を指揮する統括部長などを歴任し、2007年に独立。経験を生かしてコンサルタントに転身。2010年に都内にモデル店舗としてスロ専をオープン。現在もパチスロを中心に精力的にセミナーや講演会を行う。

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