パチスロ「不正改造ゴト事案」報告書を作成/日電協

2019.02.08 / 組合・行政

1月25日、日電協は「不正改造ゴト事案」の報告書を都遊協へ送付した。同報告書は昨年11月27日に諸般が作成され、同12月12日に第2版へ改定されていたもの。報告書は日電協加盟メーカーのパチスロ機に対する不正改造やゴト事案が対象で、2012年から2018年7月末までの事案をまとめている。

まず発生概況については、9メーカー、28機種1516台に上っていると報告。
不正改造については、かつては射幸性を高め一般客の射幸心をそそる目的の犯行がほどんどであったのに対し、今ではゴト犯罪組織がホールからメダルを詐取する犯行形態へ移り、不正ロムに差し替えるだけではなく、不正部品の取り付けが増加している、としている。
被害機種については販売台数が3万台を超えるような人気機種がターゲットになっているとし、主に中古台がほとんどであると報告。ホールの被害については1516台の不正改造機が1日1台あたり2500枚詐取され、発覚までの日数を1年間と仮定したという前提で、約280億円と推計している。

またゴト組織については、大規模で資金力のある反社会的な犯罪組織が存在していると推測し、業界にも協力者がいると考えられると続けた。そしてゴト犯罪への今後の対応としては、不正改造ゴト事案と被害について業界での情報共有、被害の重大さのアピール、積極的な被害申告や被害届の提出、流通経路の調査、さらにゴト犯罪者や従業員などの協力者に対する厳しい追求などをあげ、行政にも積極的な操作や適切な指導を期待している。

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