カジノ王たちの長者番付軒並みダウン

3月2日に米フォーブス誌が発表した2015年版世界長者番付で、マカオのカジノ業界の大物たちが大きくランキングを落としている。マカオのカジノ産業の不振でカジノ企業の株価も低迷、各企業オーナーの総資産が軒並み減少した。

大きくランキングを落としたのはギャラクシー・エンターテイメント・グループ会長の呂志和（ルイ・チェウー）。昨年から50位以上もランキングを落とし82位に後退した。同氏の資産は昨年1年間で85億米ドル（約1兆200億円）減少し、今年の総資産は135億米ドル（推定）となった。同社は、マカオで「ギャラクシー・マカオ」や「スターワールド」などのカジノリゾートを運営している。また、カジノ業界で最高位のラスベガス・サンズ会長シェルドン・アデルソンは、昨年の8位から18位に後退。資産が66億ドル減少し314億ドルになった。ウィン・リゾーツのスティーブ・ウィン会長は、4億ドル減少の総資産34億ドルで512位にランクインしている。

また、マカオのカジノ王、スタンレー・ホーの一族に目を向けると、MGMチャイナ会長のパンジー・ホーは14億ドル下落の総資産50億ドルで309位。メルコクラウン会長のローレンス・ホーは総資産20億ドルで949位。また、スタンレー・ホーの妻でSJMホールディングス役員のアンジェラ・リョンは、総資産10億ドルで1,118位につけている。

フォーブスの世界長者番付は、世界のビリオネア（10億ドル以上の資産家）を毎年ランキングにして発表。今年は世界1,826人のビリオネアのうち、世界1位は昨年に続きマイクロソフトのビル・ゲイツ氏、日本では世界41位のファーストリテイリング柳井正氏が最高位となっている。

※画像はギャラクシー・エンターテイメントが運営する「ギャラクシー・マカオ」