【連載】第7回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2014.06.11 / 連載

雨の思い出

季節はすっかり梅雨真っ只中。日頃、チャリンコで移動している身としては電車に乗ったり傘を差して歩くのが億劫で、ついつい仕事場に引きこもってしまいます。打ちにいって、とぼとぼ歩いて帰るのは一層惨めな気持ちになりますし…。

それはさておき、雨といえば昔は「出る」なんて言われたものでした。湿気で盤面がゆがむから、玉が釘に絡むから。その理由は諸説ありますが、確か に雨の日の玉はなんとなくしっとりしていたもんです。今は空調が進化して、また設備も良くなったからでしょう、あまりそういうことを意識すること もなく。盤面だって、アクリルが主流だからゆがみようがありませんね。雨とは関係ありませんが、昔は払い出された玉が触れないくらい熱かったこともありましたっけ。そういうどうでもよい部分の記憶ほど、鮮明に残ってたりするんですよね。今じゃパーソナルシステムを導入するホールが多くて、 玉を触ることも少なくなりましたけど。

傘だって今はポリ袋に入れて持ち歩く形が多いですが、昔は入り口のところにわっか的なもので柄を固定して平たい金属の鍵でロックするような傘立てがありました。とはいえほとんど鍵が無くなってたりして、結局はただそこに置くだけ。こてんぱんにやられて帰ろうとしたら、案の定パクられていたりということも多々あったもんです。でも今の技術を使えばスマホでロックなんてことができそうだから、また傘立ては復活して欲しいですね。いちいち持って歩くの面倒だし、エコを標榜するならゴミの出ない方策を採るべきだと思うので。あ、ここにビジネスチャンスが転がっているかも! 新機種 の入れ替えも大切かとは思いますが、客側の利便性を高める設備の導入もお願いしたいと思います。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの魅力に取り付かれて、はや30年以上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるず ると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続 中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

アクリル, 喜納臭蔵