【連載】現役スロプロが語る! 上野パチスロ事情

2014.06.26 / 連載

週刊でちゃう! 激裏レポート第9回

現役スロプロが語る! 現在の上野の回胴事情

今回の当コラムでは、これまでのステマ路線からの脱却を目指し、ユーザー視点からパチンコとパチスロをひも解いていこうと思います。

数年前までは、都内有数の激戦区として有名だった上野。特定日に300人以上が抽選に参加するほどの集客力があったものの、現在の上野の回胴事情はどうなっているのか。ときどき「でちゃう!」編集部に出入りする、現役スロプロに話を聞きました。

――まずは、自己紹介をお願いします。

ハルク これでも結婚経験ありのバツイチスロッター・ハルクボウガンです。上野でスロプロやってるところ、運良く編集長に声をかけられ「でちゃう!」に在籍させてもらっている、いわば寄生虫的存在です。よろしくね。

――……。スロプロ歴と去年の収支はどれくらい?

ハルク スロプロになって10年くらいですかね。去年の収支はあまり稼働していなかったのでプラス350万円くらいですね。ちなみに、今年は稼働を増やせているので、6月までの時点ですでにプラス約230万円稼いでます(ドヤ顔)。

――なんで上野?

ハルク 以前から上野に住んでいたのと、他の地域に行くのがめんどくさいから。月に20万円稼げれば生活はできるので、わざわざ遠征したりする必要はないと思っています。正直なところ、プロになった当初のような情熱はないということです。

――プロ視点で上野の現状はどんな感じでしょう? 設定やリセットなどの状況は?

ハルク イベント規制が入る前はそこそこ状況は良かったと思うのですが、今はほぼ全店舗でベタピン(設定1)据え置き放置という印象です。そうした理由から、設定狙いは厳しいですが、天井やゾーンなどを狙った立ち回りでは、まだイケますよ。

――上野の中でもホールは何店舗かあると思うのですが、おもにどんなホールで稼働しているのですか?

ハルク ほぼ全てのホールをチェックしますが、天井狙いがメインになっているので、客数が少なめの低換金ホール(5.5枚や6枚交換など)での稼働が多いですね。貯玉再プレイができるので、投資による換金ギャップも発生しませんし、等価交換の店では拾えないような大ハマリ台が空き台になることもありますよ。

――ちなみに自分がホールの経営者だったら、どのような手段や設定配分でホールを営業します?

ハルク 6枚or7枚交換&貯玉再プレイが可能で、高設定をどんどん使えるような感じにしたいです。常に設定6を使うとスロプロの巣窟と化してしまうので、基本は設定4or5をメインにして、たまに設定6を使う感じですかね。勝てそうで勝てない店が理想ですね。

――やっぱ4号機のときに比べてパチスロで喰っていくのは難しい?

ハルク 難しいのは間違いないと思います。なぜなら、今の自分の方が明らかにスロの知識は豊富なのに、スロプロになった当初の方が収支良かったので。ただ、今も普通に勝ててますけど。

――5号機(特にARTやAT機が主流)になってから、廃業したり足を洗ったりするプロが増えたけど、その点に関してはどう思う?

ハルク 個人的には、純粋にライバルが減ってラッキーだと思っています。ただなんとなくですけど、勝てなくなったからやめたというよりも、今のパチスロに魅力を感じなくなったからやめたという人が多いと思います。やっぱり、どう考えても出玉面やリール制御に関しては、4号機の頃の方が面白かったですからね。

――最後にホール店長さんや業界関係者様に向けて一言お願いします。

ハルク 高設定を使ってください、それだけです!

以前は300人ほど参加していた抽選も、今では50人もいればいいほうなのだとか。客足が離れてしまうと高設定が使えないというのは周知の通りですが、中にはイベント規制後も高設定の在処をうまくユーザーに伝え、規制前以上の集客に成功しているホールもあるようです。高設定を使うのはもちろん、いかにユーザーに認知してもらうかが、今後の焦点になりそうです。

次回は7月3日(木)の掲載予定です。

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