【水曜】第83回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2015.12.02 / 連載

第83回 年末年始は真価が問われそう

早いもので、今年ももう12月。恒例の年末年始商戦へと突入しますが、ホールさんにとって今年は例年以上に厳しくなるのは間違いなさそうです。なにしろ10月までのパチンコ、11月までのパチスロと、駆け込み新機種ラッシュが終わった後は、一気に新機種枯れという状況に。客寄せのための入れ替え、それなりのタイトルはあるものの、どうしても話題性に欠ける中古機をメインにしていくことも検討しなければならないでしょう(メーカーさん側も、MAXやサブ管理で駆け込むんじゃなく、あえて自主規制移行にズラせばもっと販売台数は伸びただろうにと、いまさらながら思うのですが…)。

新台効果があまり期待できない、もちろんイベントは禁止ですから、じゃあどうやって客を呼ぶのか。それは日頃から信頼されるホールになろうとしているかどうかであり、まさにホールとしての真価が問われる時期になるのは間違いありません。以前の本稿で書いたように、等価廃止にあわせてしっかり回したホールには良いイメージを持ちますし、機種構成に違いがなければどこに打ちに行こうかという場合の優先順位は高くなります。また一般的に はイマイチな機械でも、コアなファンがいるような機械を揃えている個性的なホール作りをしていれば、それもまたアドバンテージになるでしょう。

これまで新台入れ替えで目先をごまかし集客していたホールにとっては厳しくても、確固たるポリシーを持った営業を続けていればそこまでの影響は受けないはず。直近の年末年始商戦だけではなく、さらに業界を取り巻く状況が悪くなりそうな来年を見据えて、今からでも機械に頼らない、そしてファンから本当に信頼、支持されるような方針転換をするべきだと考えます。

——————–

パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの魅力に取りつかれて、はや30年以上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるずると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

喜納臭蔵, 年末年始商戦, 水曜