【水曜】第81回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2015.11.18 / 連載

第81回 交換率は下がったけど好感度はアップ

11月2日、都内ホールの等価交換廃止以降は色々なホールを見るようにしています。やはり多いのは、ただ単に交換率が下がっただけで相変わらず回らない、一般入賞口も以前に比べたら改善されてるとはいえ6月のタイミングから「どこが変わったの?」って思えるホール。予想はしていましたが、換金ギャップを還元へと転嫁せず、単純に利益率アップとして喜んでいるとしか思えないところが少なくありません。そういうホールはいずれ淘汰される でしょうし、ホール軒数が減るのは行政の思惑通りなのでどうこういうつもりはありませんが、それで機械に文句を言ったり行政に不満を漏らし たりするのはお門違いじゃないでしょうか。

もちろんしっかり開けているホールもあり、たまたま某店で会った攻略誌の編集長が「回るようになっていますよ」なんて話していたことも。また特に 驚いたのが、これまでボッタクリの代表例として語られていた某チェーン店。普段なら絶対に近付きもしませんが、同じタイミングでリニューアルオー プンをうたっていて、「どうせこのチェーンお得意の、ガセオープンだと」と思いつつ試しに打ってみたら、ビックリするくらい回るんです。今回の交 換率変更で最も多い28玉交換なら、余裕でボーダーラインをクリアしているほどに。おかげで無駄に粘ってしまいましたが、いざ交換してみたら33 玉交換でやっぱりボーダーラインはクリアしておらず。それは当然だとしても、思い切って他より交換率を悪くしてでも回そうという姿勢は評価できま すし、これからしばらくは通ってみようかなと思ったりしたほどです。

どうやら愛知でも等価交換廃止が決まったようで、行政マターであるだけに今後全国に波及する可能性は高いでしょう。これをピンチと考える人が多い みたいですが、しっかり回るようにすればそれだけで騙されてしまう筆者のようなファンも少なくないはず。ピンチはチャンスなんていう決まり文句が ありますが、都内の状況を考えると、まさにそうじゃないかなと筆者は考えます。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの魅力に取りつかれて、はや30年以上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるず ると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続 中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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