【水曜】第63回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2015.07.15 / 連載

第63回 当たっているのに現金投資?

ネットで「大当たり(右打)中、玉は入らず、謎の現金投資 」という動画が話題になりました。某店での実戦動画というか、告発動画というか、とにかくこれはヒドイ! としかいえないもの。検索してもらえればすぐに ヒットすると思いますが、某機種での大当たり中、右打ちなのにアタッカーへ全然入らない様子を撮影したもので、投稿者は当たっているのに現金投資 をしたそうです。当然、店員に文句を言ったところ「30玉に1玉は入るので」、そのまま続けろだそうです。削るくらいならまだしも、大当たり中に 減るとしたら何のためのパチンコかとなりますが、機構はこういうところをしっかり取り締まるべきではないかと思います。

しかし冷静になって考えてみると、これは当該ホールがひょっとしたらきっちり法令順守をしていたおかげかもしれません。諸元表を見たわけではない ので正しいかどうか分かりませんが、いわゆる「検査釘」は短時間出玉をクリアするため、そうとうアタッカーへの寄りが悪くなっているとか。今後、 釘曲げが厳格に運用されるようになると、こんな当たっているのに玉が増えないなんていうことが当たり前になる可能性だってなきにしもあらず。そう なったら、当然ながら誰もパチンコなんか打ちはしませんよね。

釘調整があるからパチンコは面白いと思いますし、ファンとしてはイライラさせられる「削り」にだってちゃんと意味があるのも理解できます。「概ね 垂直」とはいったい何だったのか、そして機構の覆面調査、さらには行政側の釘曲げに対する考えと、これからしばらくは注視しなければなりません。 当事者であるホールさんはなにかと大変かと思いますが、法令順守は当然としても、その前にファンの目があるんだということを忘れないで欲しいと思 います。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの魅力に取り付かれて、はや30年以上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるず ると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続 中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

 

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