【水曜】第61回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2015.07.01 / 連載

第61回 祝! ナナシー復活

ホールさんからの反響もかなりのものらしいですが、豊丸から登場する新しいナナシーには個人的に期待大であります。前作、前々作は設置店があまり なかったためにほとんど打てませんでしたが、初代は本当に打ち込みました。約1/160で出玉は2300発の神スペック、さらに大当たり中にもデ ジタルが回っての自力連ありと、もう20年近く前の機種ですがかなり設置期間は長く、今でも鮮明に記憶に残っています。

思えばパチンコなんて、これくらいでいいんじゃないでしょうか。徐々に音程が上がっていくという効果音だけで盛り上がることができるリーチ(これはフィーバークイーンも同様ですね)、適度な確率と出玉に、プラスアルファの期待感。スルーチャッカーなのでベースは低かったけど、定款金率だか らこそのスタート回数で粘ればしっかり見返りもありました。

今回のナナシーは甘デジタイプということで、初代よりも遊びやすくなってます。個人的には、「まんま」のスペックをバリエーションに加えて欲しかったと思いますが、クイーンやパワフルといった名機のリメイク同様、現在の市場には甘デジという形での投入が良いんでしょう。そしてなにより、 クラッシックモードがあることで無駄に変動時間が長くないところが素晴らしい。当たらないと分かっているのにやたらと長いリーチを見せられるの は、苦痛でしかありませんから。

なんだか誉めてばかりになりましたが、名機復活で盛り上がった気持ちが試打した結果萎えてしまうことが多いなか、試打してもなお期待感が変わらなかった機種は本当に久しぶりです。ただアイドルはちょっと蛇足だったかなという点、そして全回転リーチはやっぱり極たまにガッカリさせて欲しかっ たなというのが細かい注文です。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの魅力に取り付かれて、はや30年以上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるず ると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続 中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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