【水曜】第59回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2015.06.17 / 連載

第59回「らない」は要らないです

6月から健全化推進機構の覆面調査が始まったそうで、是非とも検査している現場を見てみたいなと思う筆者であります。覆面じゃなくてジャンパー 着用でも構わないので、もし「ウチのホールに今来ているよ」というホールさんがありましたらご連絡を。検査自体ももちろんですが、いったいどうい う人間が機構の現場に関わっているのかが気になります。あわよくば話を聞くことができれば…。それはさておき、どうやらホールさん側はこの覆面調 査に対してかなり危機感があるようですね。実際、それまでは滅多に入ることのなかった「その他入賞口」、今月に入ってからちょいちょい入るように なっています。だからといって回るかといわれれば、あまり回らないなというのは以前と同じなんですが、「入らない」ところに入るようになっただけ でもちょっと嬉しかったりして(笑)。

一方、とあるパチンコの新機種を打ってみたら、こちらは相変わらず「当たらない」演出のオンパレード。ガセとか煽りがあるのは仕方ないと思います が、リーチが発展したところで保留を変化演出が失敗なんかしたら、これは当たりませんよと宣言しているのと同じ。打ち手側としては無理矢理にでも 期待感を高めようとしているのに、そんなガッカリ演出が出た時点で気持ちが萎えてしまいますから。同じ青保留のままだとしても、保留変化演出なし の方がまだ期待できるというもの。飽きさせないよう色々詰め込み、常に何かが起きているように見せるのが今の演出ではトレンドになっているのかも しれませんが、結果として「当たらない」演出ばかりになってしまうのは本末転倒なのかなと。クイーンやパワフルが、またパチスロではジャグラーや ハナハナが高い支持を集めているのは、単にスペックだけではなく、当たらない演出の洪水対するアンチテーゼだという面が少なからずあると思いま す。打ち手目線での演出バランスで、「当たらない」ことへのストレスを少しでも減らしていただけないものでしょうか。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの魅力に取り付かれて、はや30年以上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるず ると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続 中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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