【水曜】第53回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2015.05.06 / 連載

第53回 季節感がなくなりました

世間はゴールデンウィーク真っ只中。しがない自営業の筆者は基本的に年中無休ですが、これだけ旗日(って、最近の若い人は言わないんですよね)が 続くと暇になる日もボチボチあり、ついつい足がホールへと向かう次第。そしてパチンコを打って「回らないなぁ」、パチスロを打って「設定が入って ないなぁ」と確認するのもまた一興といったところでしょうか。

ゴールデンウィークを筆頭に年末年始やお盆期間はホールの稼ぎ時として、ファンの間でも3大回収時期としてお馴染みになっています。それでものこ のこ打ちに行き、「やっぱり出ないわ」というまでがお約束。行く前までは「自分だけは出るだろ」なんて前向きな気持ちだったりするんですが、連休 中は負けても仕方ないや無理矢理納得できたりして。

ただ、ここ最近、等価交換が一般的になってからは、そんな季節感もめっきりなくなりました。かつては連休の前後はエサ撒き期間として新台入れ替えがあったりと、客側には確かな期待感がありましたが、今ではいつでも連休と同等の回収営業。時期によるメリハリは一切なく、いつでも「メリ」だけ という感じ。だから逆に、連休だろうと普段と変わらないじゃんと打ちに行けてしまうんですが、期待できる「ハリ」がない連日の「メリ」では、お金 が続かず脱落していくばかりで、結果ファン人口の減少スパイラルとなるわけです。

「ハリ」として特定日や擬似イベントなんかも開催されていますが、そんなグレーなことをしなくても、かつてのような出玉の季節感があればファン側 も敏感に察知することでしょう。「ハリ」でしっかり玉を出せば、「メリ」で負けても仕方ないやと納得できる。そういう昔は当たり前だった営業方法 を、改めて見直し、取り入れるというホールさんがあっても良いと思うんですけど、いかがでしょうか?

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの 魅力に 取り付かれて、はや30年以 上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるず ると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続 中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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