【水曜】第52回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2015.04.29 / 連載

第51回 山あり谷あり

人生、いい時もあれば悪い時もある。筆者は悪い方に偏ってばかりの気がしてなりませんが…、それはさておき、業界だってそうの繰り返し。古くからいる業界関係者の間では、パチンコが下降している時はパチスロが上昇し、逆にパチンコが良くなればパチスロが悪くなるというというのが定説。ただ ここ最近は両方悪くなりつつありますが、こればかりは業界全体が縮小傾向にある以上、仕方のないこと。小さくなったらなったなりに、やっていくし かありません。

ただいつも思うのは、業界全体の舵取り役がいないんじゃないかということ。本来なら監督官庁がそうあるべきなんでしょうが、グレーな部分をいつま でも放置しているあそこにそれができるのかといわれれば甚だ疑問。庇護者であるのは間違いないけど、引っ掻き回すだけで産業として育てようという 意識はなさそうです。それなら民間から出てくるかといえば、そういう土壌がない業界だというのは皆さん痛感しているはず。どうせなら業界を代弁す る議員くらい出てくればいんでしょうけど、それもなかなか難しい。唯一、上手くいってるんじゃないかと思っていた日工組も、さすがにこれまでの護送船団方式とはいかず、脱落するとことがでてきてます。

山から底の見えない谷へ向かっているなか、傍目に見てもまとまっていないパチンコ業界。これを強引にでもまとめて、強引にでも引っ張り上げていく、そんな強烈なリーダーシップを持った人物の登場が求められているのかな、と思ったりしないでもありません。英雄待望論が出る時点であまり好ま しい状況にはないと思いますが、それでも期待している人は多いのではないでしょうか。このままでは「山あり」の山さえなくなってしまう危機感が蔓 延している今だからこそ、大変革が必要なのは間違いないと思います。

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パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの 魅力に 取り付かれて、はや30年以 上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるず ると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続 中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

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