【水曜】第43回パチンコ雑誌ライター喜納臭蔵の視点

2015.02.25 / 連載

第43回ガセ前兆と本前兆

仕事場の近所にあるホールが閉店してしまいました。特に良く回るということは ありませんでしたが、打てないほど全然回らないわけでもなく。また入 れ替えも滅多にないけど、それだけにちょっと古いけどお気に入り機種がいつでも打てたりと、都心のど真ん中にありながらも他との競争を拒んだようなスタイルで 営業していたかと思います(ピーワールドにも情報を載せていませんでしたし)。5年位前にはスーパーバレリーナなんていうレアな権利 モノ的な機種を設置していて、そこそこ良い感じの運用だったのに他に誰も打つ客がおらず、筆者は一人でかなり美味しい思いをさせて頂きました。それを見たかどうかは定 かではありませんが、もう一人打つ奴が出没するようになってからはガッツリ締まってしまいましたが…。

昼間の稼動はお世辞にも良いとは言えませんでしたが、夕方になれば近隣のサラ リーマン客でそこそこ埋まっていただけに、まさか閉店するとは思いもよら ず。でも昨年、基本的には中古で回していた入れ替えで「牙狼金色」を珍しく新台で 導入。ひょっとして営業方針が変わったのかなと思っていたら、その後はいつも通り安目の中古機を思い出したように入れるのみ。さらに年明けには牙狼金色 が突然牙狼ファイナルに変わっていて(恥ずかしながら、打 ち出してから気付 きましたが)、これはもしかしてという「前兆」を感じていた矢先の閉店。

某巨大掲示板を見ると、閉店の前兆についてなんていう話題があったりします。 入れ替えが中古ばかりになるとか、機械や設備の故障をいつまでも放置 してい るとか、そういえばこのホールにはほとんどが当てはまっていたなと。いわゆる 閉店の本前兆ですが、掲示板の書き込みを見ていると客側はそう いったことを 敏感に見抜くものだなと。もし近い将来に閉店を検討しているホールさんがあっ たとしたら、最後まで前兆を隠しておくべきでしょうね。 逆に閉店を検討して いないとしても前兆的な動きが見えるようになったら、客は徐々に減っていきガ セだった前兆が本前兆になりかねません。なので改 めて店内設備の点検をすべきかと思います。

それにしても相次ぐホールの閉店をごく身近に感じる一件だっただけに、ちょっ と残念。僅かでも思い入れがある施設がなくなるっていうのは、ホール に限ら ずあまり良い気持ちはしませんね。

——————–

パチンコ・パチスロライター 喜納臭蔵

学生時代にパチンコ・パチスロの 魅力に 取り付かれて、はや30年以 上。黎明期から始めたファン雑誌でのライター活動も20年を超え、このままずるず ると続けるしかないなと(やっと)覚悟を決める。ファン側の立ち位置にこだわるが故に副収入は一切ないが、なけなしの財布から年1回のマカオ旅行も継続 中。メールアドレス:kusazo@yahoo.co.jp

パチンコ雑誌ライター, 喜納臭蔵, 水曜